>>385
ソースが鍼灸学校の教員の話で、探したけど原著見当たらないんだけど
・イタリアで堕胎を目的として鍼灸をした→全例失敗した
というので逆に鍼で妊娠に影響がない、と考えられるし、現在まで明らかに鍼灸が原因で妊婦さんへの悪影響という学会報告もない。

ただ、ご存知の通り自然流産が10〜15%と決して少なくない頻度であり、
このタイミングと鍼灸をした後のお腹の張りや
胎児の動きなどがあってその後流産などしたのを昔の人が古典で禁忌などと言った、というのが事実じゃないかと。

私も妊婦さんへの鍼灸治療や逆子のお灸はしたことありますが、同じ鍼灸学校のOBで自分の奥さん(この方も鍼灸師)の妊娠中の辛さで
古典から産科から海外の文献まで色々調べて結論としてリスクは低いと積極的に妊婦さんへの治療を行う鍼灸院を続けてらっしゃいます。

日赤病院の産科にも逆子のお灸のポスターが貼ってあったりしたので、
むしろ逆子なんかは医師が手技で行う外回転術の方がリスクが高く最近ではしない方向が多いとも聞きます。

産科でも、人工的な不妊治療や帝王切開、ハイリスク出産早産児や低出生体重児の生育に関する医学的ケアはどんどん進歩してるが
妊娠出産に関わる部分はここ10年20年もっと言えば50年100年変わらない神の領域だ、と言われてます。

私も患者さんだけでなく身内やご近所さんで流産死産の話も聞いたりして
母も涙したり悲しいこともありますが、
また鍼灸を受けていて無事に出産されて元気にお子さん小児針も受けて
その後大きく成長されていくのも喜ばしく見せて頂いています。

シビアな話を書いたかも知れませんが、宣伝リップサービス抜きに知りうる情報として書かせて頂きました。

1回の鍼灸治療で何か大事が起きるということはまず無いので
その治療でのお腹の張りや胎児の動き、そういうものが嫌に感じるか
あぁ変化がいい感じだなぁと感じられるか
また施術者とのコミュニケーションで安心して説明があるか質問を聞いてくれるか
それこそ「好き嫌いの感覚」で探してもいいと思います。

「つわり」に関しての研究はかなり昔から盛んで、効かない有効の議論はあっても、それが流産などのトラブルという方向はないです。

また以下のガイドラインがネットでも見られますが鍼灸に関して何ヵ所かコメントされてますが
少なくとも妊娠中にダメとは書いてないです。

エビデンスに基づく助産ガイドライン
―妊娠期・分娩期
2016
一般社団法人 日本助産学会
http://square.umin.ac.jp/jam/docs/JAM_guigeline_2016.pdf

CQ4-1 妊娠中の腰痛・骨盤痛の改善に効果的な方法は何か?
【推奨】
運動が腰痛や骨盤痛の改善に役に立つ可能性があることを、妊娠期の女性に情報提供することを勧
める。

・鍼療法+通常ケア vs 通常ケア
鍼療法の介入効果に関して4試験が採用されたが、結果は統合されず、Kvomig(2004)のRCT
から、鍼療法群+通常ケアと通常ケアのみ群を比較した結果が提示され、鍼療法+通常ケア群の
方が、腰痛または骨盤痛が軽減したという女性の数が有意に多いことが示された(RR 4.16 [95%CI
1.77, 9.78], 1試験, 72人)。

CQ4 指圧や鍼療法は分娩誘発の効果があるか?
【推奨】
分娩誘発の方法として指圧、鍼療法は勧めない。

などどやって良いもの勧めないものとちゃんとコメントあるので、普通にやってれば大丈夫でしょう。

ちょっと分かりづらい文ですが参考に。