9月に陸上自衛隊松山駐屯地で行われた自衛官候補生の採用試験で、
自衛隊愛媛地方協力本部今治地域事務所の広報担当者が合否発表前に受験した
今治市の高校3年男子生徒側に合格は難しいとの趣旨を伝えたほか、
同生徒の身体に関わる判定の理由を第三者に漏らしていたことが12日、分かった。
生徒の家族は「プライバシーの侵害」と抗議している。
 自衛隊愛媛地方協力本部(松山市)によると、試験は9月18〜20日にあり
、合格発表は10月1日。通常は本部のホームページか、
本部に結果を張り出すなどして合格発表する。
 家族の説明では、生徒は9月18日に受験。翌19日に広報担当者から
家族の携帯電話にショートメールで合格は難しいとの趣旨の通知があった。
同じ試験を受けた同級生が合否発表後に今治地域事務所で書類を受け取った際には
、広報担当者が、男子生徒が不合格となったことを理由とともに教えたという。
 同級生が事情を知っていることを不審に思った家族が
10月上旬に広報担当者に抗議し、謝罪を受けた。
その後、松山駐屯地と陸上自衛隊中部方面総監部にも電話し
、両方から謝罪を受けたとしている。