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2月15日 4時24分
去年10月、静岡県沖で航空自衛隊のヘリコプターが墜落し、隊員4人が死亡した事故で、航空自衛隊は、夜間訓練の際に機体の高度などが把握できなくなる状態に陥り、海面に近づいていることに気付かないまま墜落したと見られるとする調査結果をまとめました。

去年10月、静岡県浜松市の沖合で航空自衛隊のUH60救難ヘリコプターが夜間訓練の飛行中に墜落し、隊員4人が死亡した事故で、航空自衛隊は調査結果を公表しました。

それによりますと、機長や副操縦士は、夜間でも少しの光があれば見えやすくなる暗視装置を装着していましたが、当時は月明かりがなく周囲が十分に見通せない状況だったということです。

また、機長が、表示が若干遅れる特性のある一部の計器を見て高度を下げた結果、実際の高度とずれが生じたと見られますが、ボイスレコーダーにはこれを認識しているような音声は残っていなかったということです。

こうした状況から、航空自衛隊は、機長や副操縦士が機体を降下させていた際に当時の高度や降下の状況などを把握できなくなる状態に陥り、海面に近づいていることに気付かないまま海に墜落したと見られると結論づけています。

航空自衛隊は、計器の確認が十分ではなかったとして、パイロットに対し飛行中の基本操作などを再教育することにしています