俺も元嫁も口数は少なく、あまり活動的でもなく、アニメが趣味ということもあって、色々と気が合いそうだったので結婚しました。

交際期間中も連絡はメールだけとか、返信に各々1日ぐらい間が空くとか普通でしたが、お互い文句の一つも言わず過ごしてました。
物欲もお互いなく、「誕生日、何か欲しい物ある?」とか聞いても、「特にないから、代わりに一緒に食事しよう」でお互い済ませてました。
結婚式も新婚旅行もほとんど最小限の出費。まあ式には、呼ぶ知人の心当たりがお互い少なかったというのもありますが・・・

俺はそれまでの間に2桁以上マッチングしてて(因みに親が入会させてたのを「行ってきな」と言われたのに従ってた面が強い)、「そろそろ結婚する歳かなぁ」と思ってたところ、ものすごく自分と似たタイプの相手が現れて、「一緒になるならこの人かな」と思って結婚することにしました。

ところが、そこで最初の違和感が。
何の話かは告げないまま待ち合わせたある日、「結婚を前提に今後もお付き合いしてください」と言ったら、元嫁は即答で「はい」と答えました。
嬉しい返事ではあったのですが、そういう話をすると伝えていなかったのに即答されて、こっちが戸惑いました。
俺の家は「結婚は家同士の付き合いでもある」という考えなので、当人だけで決めるものではない、少なくとも親に反対されていてはできないと思っていたのです。
「とりあえずご両親と話して、それでもOKならそう返事して」と、一旦受け取りを保留しました。
その後、同日夕方に元嫁からはOKの返事が来て、婚約・結婚の運びとなりました。