ある朝、ふと思い立った。いや、昼かもしれないし、夜かもしれないが、いつのまにか考えついた。
自分の代わりに、誰かが生きてくれたら、絶対よくね?
自分はあまりに無能で情け無い。恵まれているのに、ちゃんと歩き出すことも出来ない。
自殺する?それもまずかった。自分の代わりは広い世の中探せばたくさんいるだろうけど、
立場上、代わりが見つからないのだ。
ただの冴えない女子高校生の身だが、親は変に自分に期待し、学校では責任ある立場にやむを得ずなってしまっている。
自分がそんな器じゃないと、気づくのが遅かった。現実的に今死ぬのはきっとまずい。本当は、逃げたらいけないんだろうな。

色々あってストレスが積み重なり、精神が弱り、身体も不調。命に別状はないが難治性の病も患ってしまった。
それを引きずって甘えていたのかもしれない。
辛いのは確かだった。でもきっと自分が悪いんだ。だからなんともならない。