思い込みだと知るというと、何かを得たかのような表現なのでそのようにですが、実際には得るものはなく思い込みが消滅するだけです。
ですが消滅、いわゆる無を認識することはできませんから、有ではないことを知るというプロセスになります。
たとえばテーブルの上にりんごがありました。
まばたきをしてもう一度テーブルを見るとりんごがありませんでした。
テーブルの上にりんごがないと認識します。
テーブルの上になにもありませんでした。
まばたきをしてもなにもありませんでした。
テーブルの上にりんごがないなど思いもしないので認識することはありません。
有との比較でしか無は認識できないということです。