未婚のわが子に先立たれた親が「せめてあの世で結婚してほしい」と、結婚相手として花婿や花嫁の人形を納める寺が青森県にある。
戦争で息子を亡くした母親が始めたとされ、近年は子の自殺を「悩みに気付けなかった」と悔やむ親が
「婿や嫁を授け、一区切りつけたい」と納める例も増えている。

 つがる市木造吹原の弘法寺。人形堂には白無垢(むく)や羽織はかま姿の日本人形が入ったガラスケースが約900個並び、遺影と共に菓子やジュースが供えられている。
赤ん坊や子どもの人形が一緒のケースもあり「孫の顔を見たかったという思いもあるのだろう」と住職の白戸裕智さん(42)は話す。

 白戸さんによると、始まりは1950年ごろ。未婚で戦死した息子を思い、一人の母親が花婿と花嫁の手作り人形を寺に納めた。伝え聞いた戦没者の親が、次々と奉納するようになった
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