知能の高い人は、若いうちにも謙虚であり、集団内の欺瞞なども薄々感じとることが出来る
いや、感じ取ってしまう、というべきか
それゆえに他者と自己の感性の違いに思い悩み、異分子と見られれば集団から排除され自尊心を傷つけられ、仕事などで力が発揮できなくなる、というケースを目にする

逆に自分の能力の限界を若くして悟り、自己の利益の追求に邁進しようとする能力の低い人間は比較的数が多く、それゆえに若いうちから適応しやすくなる
このことは心理学では「ダニング=クルーガー効果」という概念で説明されている

高い能力に恵まれた人間は、孤独に耐え忍ぶことや、嫉妬による他者からの攻撃や、既成概念にとらわれず自分の価値観を完成させる必要に迫られるなど、他人の知らない試練に
耐えねばならない宿命なのだろう

だから、強靭でなければその試練に耐えられず、世間に付和雷同してはならず、それを為せなければ高い知能を持ちながらもふるいにかけられ社会から脱落することになる