ところで自殺だが、私のように死んだら不幸極まりないことを知っていると、
もう自殺はできない。
死んでも絶対に解決にならないし、今生すべきことができていなかったら、もう一回
生まれ変わってこなければならない。もう一回、足りない修行分を終了するためだけの
人生を送るのだから、けっこう、辛い人生が待っているわけだ。
だから死んでも同じことなのだ。

まず、人生はバラ色だと思って自殺する人はいない。人生の先が見えない、
ああ、世の中真っ暗だ、人生は真っ暗だ、不安だと思って自殺するわけだから、
死んだ人の霊界というのは、周囲が真っ暗。
気持ちが真っ暗だから、その心(霊界)にふさわしい世界に行くのである。
自殺者の霊界というのは、真っ暗闇な濃霧の中にいるような状態である。
景色がぜんぜん見えない。それが何百年も続く。
しかも霊界の苦しみは、この世の苦しみより何倍も苦しい。

だからどんなにこの世で大変でも、肉体で修行しているほうがはるかに楽なのである。
先祖が「助けてくれ〜」といってよく子孫に憑くが、あれなども、この世の苦しみと
地獄の苦しみがけた違いのせいなのだ。
つまり、この世をはかなんで、その苦しみから逃れようと自殺をしても、もっともっと
苦しくなるだけのことである。

人は、何がなんでも、自分で自分を幸せにしなくてはならないのだ。
人が幸せにしてくれそうに思うのだが、やはり自分を幸せにするのは、最終的には
自分自身なのである。