NO4010『スンニー派とシーア派とは何が違うのか』 [2016年01月05日(Tue)]
http://blog.canpan.info/jig/archive/5710

世界的に有名なインターナショナル・ヘラルド・トリビューン紙が『スンニーとシーアどう違うのか』
という記事を掲載した。イランで1979年に起こったイラン革命は、シーア派教徒の爆発だったが、
あまりシーア派に対しては、学んでいなかったのであろうか。

その後、世界的に知られるようになった、レバノンのヘズブラも同じシーア派であり、ここでも
シーア派についての学習が、あまりなかったようだ。世の中は上辺だけで通り過ぎ、分かった
つもりになる人たちが、多いのかもしれない。

そうした背景から、インターナショナル・ヘラルド・トリビューン紙はイスラムの、この二つの宗派に
ついての、特集記事を掲載したのであろう。

そもそも、スンニー派が起こったのは、預言者ムハンマドの、話したり行ったことを、真似て生きて
いこうとする考えであり、スンニーとは預言者ムハンマドのスンナ(振る舞い)を意味している。

他方、シーア派は第4代カリフ(預言者ムハンマドの後継者の意味)の、アリーの言動を真似るという
意味合いで、命名されたものだ。シーアト・アリーと呼ばれ、これはアリーの足跡とでも訳すのが
適当であろう。

スンニー派は預言者ムハンマドが、後継者を指名しないで亡くなったため、イスラム教徒の幹部の
間で話し合われ、預言者ムハンマドが最も信頼していた、アブー・バクルが選出された。

アブー・バクルには預言者ムハンマドが付けた、スイッデーク(信頼できる)という名前の称号があり、
通常はアブー・バクル・スイッデークと呼ばれていた。

彼の後に、スンニー派のカリフとなったのはオマルであり、その後はオスマンが就任している。そして、
やっと預言者ムハンマドの娘婿、アリーが4代目のカリフに就任した。しかし、彼に敵対する者は多く、
最終的には殺害されている。