『ルカーチ入門−マルクス・ルネッサンス−』
石塚省二著、いなほ書房刊
ルカーチ入門
石塚省二著
「疎外論」などのマルクス主義者として知られるハンガリー出身の
ルカーチは、実は青年時代、ニーチェやイプセンなどに傾倒していた。
「公開講座『ルカーチの存在論』」などを20年間続けてきた著者が、
ルカーチの生涯と思想を紹介するだけでなく、ハイデガーら20世紀の
存在論、現象学の展開の中にルカーチを位置付けて思想的意味の解明
を試みる。東欧の社会学の中でルカーチを考える視点もユニークだ。
(いなほ書房・2000円)