陰部剃毛によって起こる勃起とその対策

雷玉珠(攀枝花市第二人民病院外科2科)

Research on the Effect of Psychological Guidance on Penis
Erection Caused by Skin Preparation of Perineal Region‖
Lei Yuzhu

概要:

 二百人の陰部剃毛が必要な男性患者を100組ずつ二組に分け、
観察する。
A組の患者には剃毛が必要な理由を説明後直ちに剃毛を開始する。
B組にも同様にするが、剃毛中、患者とコミュニケーションを取る。
両組は同じ看護師が取り組み、患者の勃起状況を観察する。
結果、A組の勃起発生率が明らかにB組を上回った。
(x2=9.63,P<0.01)。
陰部剃毛中、患者の注意をそらすことが勃起を押さえることは明らかである。

  中国図書分類:R749. 055 文献標準:B 文章編集号:1001 4152 (2004) 22 0065 01


 女性看護師が男性患者の剃毛中、患者が勃起することは臨床成人科においては
頻繁に起こる問題である。
それは患者および看護師を気恥ずかしい雰囲気にさせ、双方の心理ストレスを増加させ、
ひいては看護操作を中断させることにも繋がる。
陰部剃毛における勃起の発生を減少させるために、我々は比較研究を行い、以下、報告する。

1.資料および方法

1.1一般資料
 2003年9月〜2004年4月の期間中、この外科で入院、陰部剃毛を行う必要のある男性患者が200人、
年齢16〜60歳、平均41.2歳。その内、腹部疥癬50名、前立腺肥大20名、虫垂炎102名、痔28名。
学歴:大学以上40名、専門学校46名、高校24名、中学以下90名。
 患者選出条件:年齢が思春期以降で性機能(勃起)が正常であること、つまり感覚が正常に機能し、
心理障害が無く、剃毛時、患者の疼痛が中度以下であること。
 あらかじめ200名の患者をA組、B組の各100名に分け、両組の年齢、文化程度は差異のないようにした。