さようなら私の人生

花ならつぼみの私の人生…この先も、きっといろんなことがあると思う、けど、その時は、自分の人生が終焉を迎えることになるとは夢にも思いませんでした。
お医者様から余命一ヶ月と宣告され、その晩は一晩中泣き続けました・・・夜が明けるまで・・・宣告されて初めての眩しいくらいの夏の朝陽だった…
食事に呼ばれてテーブルに着く・・・静かな朝だった・・・私の顔は眼も鼻も頬も真っ赤っかでした。それを見て突然母が泣き出しました・・・父も泣きだしました・・・私も・・・
「こんな身体に生まれて・・・ごめんね・・・」って言ったら、母は私を強く抱きしめて泣き崩れました・・・。
人生・・・歴史から見たらほんの一瞬のできごと・・・それでも、私たちは精一杯生きている・・・果てのない・・・未来航海を続けて行けるのだ・・・でも、私は違う・・・
もし、仮にチャンスを与えられ、再び人生の分岐点に立ち戻ることができるとしたら・・・私は迷わず・・・別の道を行くだろう・・・
一人っ子で3人一緒に暮らしていけるものだと思っていました・・・ここを見ているみんなはまだまだ元気だよね?
空の色が何色であったとしても、海の色が季節ごとに色褪せてみせてくれるのも、山の色が季節毎に違ってみえるのも・・・精一杯見て、触って、人生を感じてほしい
だって、人生って、こんなにも幸せなことなんだって気づいてほしい・・・私の分まで・・・精一杯生きてほしい・・・さようなら、私の人生・・・