日本の水道水は狭い国土で採水されるものなので、雨で降って水が地中に滞在する時間が大陸の諸国よりも短いために、ミネラル分が少ない
いわゆる「軟水」が一般的。当然、一番風呂の湯にも溶け込んでいるミネラル分は少ないのです。

「一番風呂は体に悪い」理由…人体の濃度とお湯の濃度の差が問題
一方、人体の皮膚の内側は細胞や血液などで満たされていますが、細胞や血液といった体液中にはたんぱく質や様々なミネラル分などの成分が含まれており、日本の水道水と比べるとずっと濃くなっています。
この体の内側の濃度(濃い)とお風呂のお湯の濃度(薄い)の違いが皮膚にぴりぴり感や違和感といった刺激をもたらすと考えられています。
温泉水で言えばその濃さの違いで「低張性」「等張性」「高張性」三段階に分類されますが、そのうち人の体液と同じ濃さである「等張性」が最も刺激が少なく、肌に負担が少ないと言われています。

水道水は人の体液より薄く、温泉水にならって分類するとすれば「低張性」になります。
低張性の湯が皮膚と接すると水が皮膚の中へ移動します。
その結果、長湯をすると指先がふやけるなどの現象が起こってきます。
この水の皮膚への移動が皮膚への刺激になり、敏感な人は皮膚の不調を感じます。
一人暮らしの人は入浴剤を活用するのも手
二番風呂がいいことが分かっても、一人暮らしの人はいつも一番風呂で、二番風呂に入ることは不可能です。
また、二番風呂では汚れが気になる方もいるでしょう。その場合、解決策としてお勧めなのは、入浴剤です