一般的に「優秀」が意味するところは理解が早い、アウトプットが的確、先が読めるといった
高い知能や知識を有する人材を想起させるが日本企業においては少々意味が異なる。
思考停止して上司の無茶な指示でも黙って従う事、会社のためには家庭を犠牲にして長時間労働に励む事
会社の不正を見つけても口外しない事、いざとなったら会社のためには死さえ受け入れる覚悟ができてる事
このような心構えが学卒時に出来ている人間が日本企業における「優秀」なのである

一部の専門職を除いては能力や学歴は関係ないとまで言わんが、無いよりマシという程度
だから、地頭の悪いやつをFラン大学に行かせたり、語学やIT教育を受けさせれば就業の機会が増えるという発想がそもそも間違ってるんだな
むしろ、スキルアップすればするほど「頭デッカチ」「理屈っぽい奴」という評価になり就職が難しくなるのが現実だ

日本の場合は就職じゃなくて就社だから
雇用形態がどうあれ、ほとんどの会社の採用基準は「アゴで使えるか、どうか」に尽きる。
日本企業が採用にあたって重視するのは、無能でもいいから、無茶な指示や無理難題を押し付けられても黙って従ってくれそうな人かどうか。
「無能&従順」と「有能&野心的」の2人が応募者がいたら、ほとんどの会社は前者を選ぶ
「有能&従順」」のパターンがベストだが、そのような応募者はほぼいないからね
だから有能で高学歴だったり、難関資格を持ってたり、ITスキルがあっても
会社に滅私奉公してくれる可能性が無さそうだ、逆に頻繁に意見具申してきて煩い人だと思われたら
不採用あるいは低い処遇しか用意するつもりないんだから、家で寝てた方がマシという結論になる。

その結果、有能な人ほど非正規労働者となり無能な正社員の下で働くという倒錯した状況が発生する
20年間、ゼロ成長で終わった現実がそれを雄弁に物語っている