>>59の続きで、
山川直人『ハモニカ文庫と詩の漫画』(ちくま文庫)について。

冒頭の短編漫画の『木馬は廻る』は、原作が江戸川乱歩である。
(廻る=まわる)
時代は大正末期か昭和初期であろうか。

最初のページには、木馬館と木馬がまわる情景が描かれている。
それにつけられたセリフは、

「廻れ廻れ
木馬よ廻れ

この世は愉しい
木馬の世界

こうして今日も
暮れるのだ

明日も
明後日も
暮れるのだ」

(続く)