X



トップページ一人暮らし
283コメント176KB
完璧な虚無主義者で読書人の一人暮らし
0001774号室の住人さん垢版2018/09/18(火) 21:59:35.19ID:u7i0etxx
虚無主義またはニヒリズムとは、
「既存の価値体系や権威をすべて否定する思想や態度」
のことである。

あるいは、
「ニヒリズムあるいは虚無主義とは、この世界、特に過去および現在における
人間の存在には意義、目的、理解できるような真理、本質的な価値などがない
と主張する哲学的な立場である」(ウィキペディア)

そういう虚無主義者で、しかも本を読むのが好きな人間が一人暮らしを
しながら日々の雑感をつづる。
0048774号室の住人さん垢版2018/10/18(木) 00:33:44.83ID:3xEGZ15v
アマゾンで注文した本が未到着のまま。
また「神のイヤガラセ」か。
ふざけやがって (´・ω・`)
0049774号室の住人さん垢版2018/10/19(金) 23:11:57.66ID:NMEJHRPd
昨日は街に出た。

自分が一度入ったことがあり、そのうちまた行こうと思っていた洋食屋が、
臨時休業等の張り紙を出さないままシャッターを下ろしていた。
店をたたんだらしい。

ひいきの店がどんどんなくなっていく。 (´・ω・`)
0050774号室の住人さん垢版2018/10/19(金) 23:14:45.21ID:NMEJHRPd
街に出たのは、もちろん、本屋が目当てだ。
しかし、目ぼしいものがなかった。
書評誌『本の雑誌』今月号と>>30で言及した『寺山修司全歌集』
(講談社学術文庫)のみ購入。
0051774号室の住人さん垢版2018/10/21(日) 21:59:38.13ID:yepvkqaf
今読んでいるのは、荻原魚雷(おぎはらぎょらい)氏の『日常学事始』
(にちじょうがくことはじめ)。
一応エッセイ集ということになるか。

魚雷氏は、ブックカバーの作者紹介によると
「大学在学中からフリーライターの仕事を始めるも、なかなか生計が
立てられず、アルバイトで食いつなぎ、現在にいたる」
という人である。

世間的には、貧乏な文筆生活を送っていると見なされそうである。
この著書は「貧乏生活の日常の知恵」的なさまざまなアドバイスに満ちている。
一人暮らしをしている貧乏人には、参考になる点がきっとあるだろう。
俺も参考になった。

しかし、その筆致はケチ臭くはない。それどころか、一種すがすがしい。
シャカリキな人生のほかに、こういう生き方もあるのだと勇気づけられる
読者もきっといるにちがいない。
0052774号室の住人さん垢版2018/10/21(日) 22:10:14.57ID:yepvkqaf
なお、荻原氏の著作は、俺的には、この『日常学事始』よりも、以前に
読んだ『活字と自活』が面白かった。本に関する話題がより多いので。

『活字と自活』のアマゾンでの紹介文は以下の通り。

〈今日もまたとくに予定のない日にありがちなことをするだろう。つまり
部屋を掃除して、洗濯して、食料品を買い物して、古本屋をまわって、
喫茶店で本を読んで、酒を飲んで、家に帰ることになるだろう〉(本文より)
それでもどうにかなっている…のか? 東京・中央線での暮らし方、読書の
楽しみ、就職しないで生きる方法。
0053774号室の住人さん垢版2018/10/26(金) 00:05:01.56ID:ZDcftjbf
>>52
>「部屋を掃除して、洗濯して、食料品を買い物して、古本屋をまわって、
>喫茶店で本を読んで、酒を飲んで、家に帰ることになるだろう」

荻原氏と俺のライフスタイルはほぼおんなじだな。
部屋の掃除、洗濯、食料品の買い出しは一人暮らしなら当然。
そして、俺も新刊書店や古書店で本を買うこと、その後、喫茶店で
食事をするかコーヒーを飲むこと、これが俺の辛い人生の中で
ほとんど唯一のなぐさめだ。
0055774号室の住人さん垢版2018/10/27(土) 20:52:51.16ID:6w6BIuK/
それにしても、今行きつけになっている喫茶店は、俺の行く時間帯は他に
ほとんど客がいない。ヤバイなあ。

自分一人だと、なんとなく長居しにくくて困る。
だから、新客が入ってくるとほっとするのである。
0056774号室の住人さん垢版2018/10/27(土) 23:45:20.16ID:6w6BIuK/
書評誌『本の雑誌』今月号(11月号)には、毎年恒例の、今年読んだ
本の中で「私のベスト1」を書いて送るハガキがついている。

また今年もこういう季節がやってきた。

さて、自分の「今年のベスト1」はなんだろう……
ちょっとふり返ってみよう。
0057774号室の住人さん垢版2018/10/28(日) 07:43:54.17ID:6DgMiQlv
出会いサイトの90%は悪質なサイトが占めています。しかし、真面目に運営されているサイトを利用すれば素敵な出会いがあるのが事実です。もし興味のある方はこの機会にもう一度お試しになってみて下さい。

□総合ランキング
【第1位】Jメールhttps://goo.gl/92zHJN
・会員数300万人
・業界No.1の人気と実績を誇る大型恋愛サイト
・20代の女子大生やOLなど若い女性が多い
・サクラなし、迷惑メールなし
☆登録無料☆

【登録無料】で、日本最大級の安全な大手優良コミュニティですので、ぜひ試しに登録してお気に入りを探してみて下さいね。
※児童保護の為、18歳以上である【年齢確認】を行って下さい。
【年齢確認】を行わない場合、メール機能が利用できません。
0058774号室の住人さん垢版2018/10/28(日) 23:21:32.89ID:kYR8gXdd
読書の秋 p■qω・´)シャキーン
0059774号室の住人さん垢版2018/10/30(火) 21:02:41.08ID:riX9xV8k
山川直人氏の短編漫画集『一杯の珈琲から』を読んだ。
ほぼすべてが珈琲または喫茶店にかかわる漫画である。
登場人物はほぼ市井の何でもない人々ばかり。

山川氏の漫画は、最近、ちくま文庫から『ハモニカ文庫と詩の漫画』が出て、
それを読んで面白かったので、アマゾンで『一杯の珈琲から』を注文した次第。
(『ハモニカ文庫と詩の漫画』については別に語る)

俺は叙情百パーセントの漫画は好きではないのだが、山川氏の絵柄はおかし味
というか、飄々とした味わいがあるので、反発を感じずに読むことができる。
全般的に、市井の何でもない人々の日常やささいな出来事が淡い筆致で描かれている。
(もっとも、収録されている漫画はそれなりに変化に富んでいて、叙情味の
強いもの、コミカルな味のあるもの、SF色の濃いもの、ファンタジーと言って
いいものなど、さまざまな趣向が楽しめる)

たぶん、山川氏の漫画で、「つまらない」、「退屈だ」、「何が面白いのか
わからない」などという感想を持つ読者もいるだろう。しかし、何でもない
人々の日常を淡々と描いて人を感動させるのは、純文学方面では王道である。
この手の名作は枚挙に暇がない。そういう小説に感動したことがある人には、
山川氏の漫画はおススメである。
0060774号室の住人さん垢版2018/11/01(木) 18:20:30.45ID:cPQamVBR
>>59の『一杯の珈琲から』所収の一編『匿名希望』には、
次のような言葉がある。

「いい喫茶店って
いうのは……

表通りから
ちょっと入った
目立たない
ところにあって

店の構えは
そっけないくらい

でも一歩
中に入れば

包みこむような
温かさがあって

はじめて来たときから
懐かしさを感じる

……そんな店
(続く)
0061774号室の住人さん垢版2018/11/01(木) 18:21:44.88ID:cPQamVBR
>>60の続き)

コーヒーはもちろん
旨いほうがいいけど

客にまでストイックを
押しつけることはない

そう客……
客層は大事!

わかりやすい常連が
カウンターで大声で
しゃべってる……

そういう店はちょっとなあ

(以下略)
0063774号室の住人さん垢版2018/11/02(金) 16:01:44.42ID:fbN/qPcj
引き続き『一杯の珈琲から』の話題。

所収の一編『ウソツキ男とバカ女』には、こういう文章がある
(もちろん、漫画の複数のコマに切れ切れに書き込まれている)。

「女がいた

ボンヤリした
女だった

子供の頃から
人よりも
よけいに

ダマされたり
裏切られたりしてきた
ような気がする

バカな頭で

考えた
世の中は

うるさくて
汚くて
ウソばっかりの
世の中だった」

(続く)
0064774号室の住人さん垢版2018/11/02(金) 16:06:04.54ID:fbN/qPcj
>>63の続き)

この「バカ女」の「うるさくて 汚くて ウソばっかりの世の中」というのは、
俺の世界観と同じである(笑)

俺の日頃の言い回しを使うと、「不条理で醜悪な世界」ということになる。

この言葉が書かれてあるコマの絵も非常に味がある。
(ヒエロニムス・ボスの絵を連想した。いや、特に深い意味はないが)

この短編漫画では、この「バカ女」が「ウソツキ男」と知りあうことになって、
もっと後に実に印象深い一コマが出てくるのであるが、初めて読む人の興を
そぐことになるので、これ以上は語らない。
『一杯の珈琲から』の中では、俺はこの漫画が一番お気に入りである。
0065774号室の住人さん垢版2018/11/03(土) 21:59:43.00ID:efTk8rGw
引き続き『一杯の珈琲から』の話題。

所収の一編『夢の切れはし』では、冒頭で、「別れよう」といきなり
告げられる女性が出てくる。
それに対する女性の反応は「へ?」である。
「鳩が豆鉄砲を食ったよう」という形容は、こういう時の表情なのかと
思わせるキョトンとした顔である。

そして、次のコマでは、それから一人で家路をたどるところが
書かれていて、その時の心中のつぶやきは

「てやんでい!
へいきだぜ」

である。

この「へ?」というあどけなさ、「てやんでい!〜」という男の子っぽい
強がりが実にかわいい。

この一編は、叙情味が強くて、俺の好みではないのだが、主人公のこの
女の子がカワイイので許す(笑)

漫画は、この後、この女の子が人生経験を積むと共に、路上ライブを
やっている音楽家志望の若者2人の人生行路と交錯する形で進行する。
読み終わって、これらの登場人物たちに、今後の人生に幸あれと思わず
にはいられない。
0066774号室の住人さん垢版2018/11/04(日) 23:06:48.19ID:p41MzYlO
寒くなったなあ。
パソコンのキーを打つのに、軍手(指の部分の先っちょを切ったやつ)を
装着する季節になった。(´・ω・`)
0067774号室の住人さん垢版2018/11/06(火) 19:05:30.81ID:5uba8T2p
『日本人はなぜ存在するか』を読了。
與那覇潤(よなはじゅん)著、集英社文庫。

「日本人」や「日本民族」という言葉の曖昧さは以前から気になっていた。
まともに考えれば曖昧であるはずなのに、何の疑念も抱いていない人間が
多すぎるのだ。
その曖昧さの理由をより明確にできて役に立った。

それ以外でも、この本は、物事を考える際のアプローチの仕方について
いろいろ参考になることを教えてくれる。世間の常識とされる見解がいかに
誤っているか、いかに的外れであるか、等々が小気味よく指摘される。
また、現在主流になっている哲学の意義についてもわかりやすく伝えてくれる。
好著である。

(ただし、多少人文系の書籍を読んでいないと、入門書的なこの程度のもの
でも人によっては難しく感じるかもしれない)
0069774号室の住人さん垢版2018/11/08(木) 23:09:36.42ID:jaYF6Rf1
あいかわらず「神のイヤガラセ」は続いている。
今日は、降車のボタンを押したのに、降りるバス停を素通りされた。
ふざけやがって。 (´・ω・`)
0070774号室の住人さん垢版2018/11/09(金) 17:38:28.17ID:wPcmdyzb
>>59の続きで、
山川直人『ハモニカ文庫と詩の漫画』(ちくま文庫)について。

冒頭の短編漫画の『木馬は廻る』は、原作が江戸川乱歩である。
(廻る=まわる)
時代は大正末期か昭和初期であろうか。

最初のページには、木馬館と木馬がまわる情景が描かれている。
それにつけられたセリフは、

「廻れ廻れ
木馬よ廻れ

この世は愉しい
木馬の世界

こうして今日も
暮れるのだ

明日も
明後日も
暮れるのだ」

(続く)
0071774号室の住人さん垢版2018/11/09(金) 17:39:34.15ID:wPcmdyzb
そして、この後に、以下のような主人公の説明がある。

「五十幾歳(いくさい)の
格二郎(かくじろう)

好きからなった
ラッパ吹き

かつては郷里の町の映画館の
花形楽師だったのだが

音の出る
映画が発明されて
お払い箱になった

流れ流れて東京の
チンドン屋と
なり下がり

道行く人の
嘲笑の的と
なってきた

(続く)
0072774号室の住人さん垢版2018/11/09(金) 17:42:13.10ID:wPcmdyzb
>>71の続き)

それが

去年の末

この木馬館に
拾われた

朝から晩まで
五分ごと

監督さんの
合図でラッパを
吹き鳴らす」

(以下略)

ここまでの2ページで、十分切なくなってしまう。

この『ハモニカ文庫と詩の漫画』の漫画すべてがこんな調子だったら、
たまったものではない。
が、幸い、切なさの度が高いのはほぼこの一編だけで、後の漫画は
山川氏本来の作風であろう、淡々とした日常が描かれている。逆に言うと、
そのためにかえって、この一編の印象が際立つ。忘れがたい名編といった感じだ。
0073774号室の住人さん垢版2018/11/10(土) 16:24:49.85ID:pQpH57Tv
ちなみに、>>70で引用した「廻れ廻れ 木馬よ廻れ」以下の
セリフには、何となく懐かしい響きを感じた。
そして、すぐにわかった。ほぼ同じテーマとリズムを含む詩を
俺はすでに知っていたのだ。

もちろん、アポリネールの「ミラボー橋」のことである。
念のため、引用する。
(続く)
0074774号室の住人さん垢版2018/11/10(土) 16:26:08.53ID:pQpH57Tv
ミラボー橋

ミラボー橋の下をセーヌ河が流れ
われ等の恋が流れる
わたしは思い出す
悩みのあとには楽しみが来ると

日も暮れよ 鐘も鳴れ
月日は流れ わたしは残る

手と手をつなぎ顔と顔を向け合はう
かうしていると
われ等の腕の橋の下を
疲れた無窮の時が流れる

日も暮れよ 鐘も鳴れ
月日は流れ わたしは残る

流れる水のやうに恋も死んでゆく
恋もまた死んでゆく
生命(いのち)ばかりが長く
希望ばかりが大きい

日も暮れよ 鐘も鳴れ
月日は流れ わたしは残る

日が去り月が行き
過ぎた時も
昔の恋もふたたびは帰らない
ミラボー橋の下をセーヌ河が流れる

日も暮れよ 鐘も鳴れ
月日は流れ わたしは残る
0075774号室の住人さん垢版2018/11/10(土) 16:32:53.58ID:pQpH57Tv
>>74
ありゃ。
貼り付ける前には、この詩のある行なんかは一字下げになっていたりして、
形の上からでも変化があるのに、全部頭がそろっちゃった。
Tab とかスペースはコピペの時は反映されないのか。困ったもんだ。
原文の妙味が薄れてしまう。関心のある方は、ネットで確認してもらいたい。
0076774号室の住人さん垢版2018/11/10(土) 16:36:24.53ID:pQpH57Tv
>>73の続き)

『木馬は廻る』の廻る木馬も、『ミラボー橋』の下を流れるセーヌ河の
水の流れも、いずれも、悠久の時をきざむ。
そして、その間のつかのまに繰り広げられる人間のドラマと夢はなんと
哀れではかないものであろう。
0077774号室の住人さん垢版2018/11/11(日) 16:27:21.01ID:OK24JRAS
書き忘れてた。
>>74は、もちろん、堀口大学の訳。
『月下の一群---堀口大学訳詩集』(新潮文庫)から写した。
0078774号室の住人さん垢版2018/11/14(水) 01:05:31.38ID:1s7m44me
今日はショッピングセンターに行った。
館内のパン屋併設のイートインコーナーで休憩兼食事。
パンを三つ頼むと、なんたらかんたらで、ブレンドコーヒーが無料に
なりますと言われた。
でも、その前にメニューを眺めて、今日はカフェラテにしようと
決めていたから、タダのコーヒーを断って、やっぱりカフェラテに。
後で見ると、カフェラテは300円。パン三つと合わせると1000円超。
俺はなんて金持ちなんだ (´・ω・`)
0079774号室の住人さん垢版2018/11/14(水) 21:40:07.85ID:1s7m44me
はるな檸檬『れもん、よむもん!』(新潮文庫)を読了。
「なんじゃそりゃ」というタイトルであるが、俺の好きな
読書エッセイ漫画である。

書店の新刊本コーナーで目について、パラパラっと数ページ読んでみて
なかなか面白かったので購入。

読書エッセイ漫画というより、正確には、作者の読書遍歴の漫画化というべきか。
全般的にギャグ漫画ベースであるが、後半はややマジメな考察もあり、
「女の子の成長物語」という要素もある。
(続く)
0080774号室の住人さん垢版2018/11/14(水) 21:42:21.18ID:1s7m44me
「まえがき」の文章にちょっと心を惹かれた。
最初の方を引用してみる。

「二十歳になるくらいまで、私は自分を活字中毒者だと信じて
疑いませんでした。
手元の一冊を読み終わってしまうと落ち着かなくて、読む本を求めて
あちこちウロウロする子供。昼休み、教室の誰もが外に遊びに行く中、
一人床に座って黙々と学級文庫を制覇する生徒。国語の教科書はもちろん、
配られたその日に一気読み(かといって内容を理解出来ていたわけではない)。
そういう学生でした。

本への憧れもすごいものがありました。本屋さんに足を踏み入れた瞬間の、
真新しい紙とインクの匂い、図書館の高い天井に満ちた静けさ、そういった
ものに胸がときめいて仕方がなかった。」
0081774号室の住人さん垢版2018/11/17(土) 23:25:56.95ID:9BXUM0lZ
>>80の続き)

世の中には、この人のように、すごい読書好き、活字中毒者がいるんだなあ。

俺も、国語の教科書は手に入れたその日にあちこち読んでいたけど、この人
のように全部を一日で一気読みとまではいかなかった。

俺が今までで一番すごいと思った読書好き人間のエピソードは、池澤春奈氏のもの。

池澤春菜さんは有名な声優らしいが、アニメやテレビドラマは見ない俺には、
その方面でどの程度有名なのか、どんなポジションにいるのかさっぱりわからない。
俺にとっては、小説家池澤夏樹氏の娘さんである(ということは、もちろん、
福永武彦氏の孫にあたるわけだ)。
(続く)
0082774号室の住人さん垢版2018/11/17(土) 23:27:50.78ID:9BXUM0lZ
>>81の続き)

そういう家の生まれだから、読書好きになって当然というか、そうならない
方が不思議とはいえ、こんなエピソードがあるらしい。

春菜さんがまだ小学生の頃、ある日、ポツリと学校を替わりたいともらした。
親御さんは内心焦った。まったく気づかなかったが、学校でいやなことでも
あったのか、もしやイジメにでもあっていたのか、と。
ところが、全然そんなことはなかった。
今学校の図書館にある本はあらかた読み尽くしてしまった。もう読む本がない。
転校すれば、その学校の図書館にはまだ読んでない本がたくさんあるだろう……と。

いやはや。
0083774号室の住人さん垢版2018/11/18(日) 15:25:26.26ID:A/98BGv0
俺も5年で小学校の図書室の本は全部読んで転校先の図書室も卒業までに二千冊ほぼ全部貸出カードに名前を書いた。
驚くべきことにどの本を借りても1年前にTという名前が書いてあった。
だから「小学校の図書室ぜんぶ読む」レベルの本の虫は数年おきに現れるものでけっして珍しくないんでないか。
0084774号室の住人さん垢版2018/11/18(日) 20:09:26.24ID:ZhDISvzC
>>83
>俺も5年で小学校の図書室の本は全部読んで

ええっ……(絶句)。

>転校先の図書室も卒業までに二千冊ほぼ全部貸出カードに
>名前を書いた。

ええっ……(絶句)。

>どの本を借りても1年前にTという名前が書いてあった。

ええっ……(絶句)。
(続く)
0085774号室の住人さん垢版2018/11/18(日) 20:10:59.98ID:ZhDISvzC
>>84の続き)

>だから「小学校の図書室ぜんぶ読む」レベルの本の虫は
>数年おきに現れるものでけっして珍しくないんでないか。

ええっ……(絶句)。

(気を取り直して)
いやいや、「数年おきに現れるもの」はやっぱり十分珍しいと思う(笑)

これは、いわゆるバイアス、「自分がそうだから、他の人もたぶんそう
なんじゃないか」という感覚で、>>83はごく軽い気持ちでそう言うん
だろうけど、俺にとっては驚愕以外の何ものでもない。

いやはや。
こう言うと気分を悪くするだろうけど、俺は「幻の怪物」に出会ったような
思いがするよ。すまん。(´・ω・`)
まさか、2ちゃん(5ちゃん)をそれほどの読書人が覗いていたとは。

うーむ。世の中は自分が考えていたよりもちょっと広かった(笑)
0086774号室の住人さん垢版2018/11/19(月) 23:00:47.48ID:sBtGHHQM
>>82の続き)

もう一つ俺の心に残っている読書好き人間のエピソードは、やはり
小学生の頃、算数の文章題でしばし時間を忘れた人の話だ。

その文章題というのは、春のある晴れた日にピクニックにみんなで行ったが、
その時持って行ったのはリンゴが三つとミカンが四つでとか何とかいうもの。

ところが、「春のある晴れた日にピクニックにみんなで行って〜」まで読んだ
瞬間、その人の頭の中には、陽光に照らされ、美しい花々が咲き誇る花野が
浮かび、その美しさと心地よさで頭がぼうっとなってしまって、しばしの間
問題を解くのを忘れたという。
(続く)
0087774号室の住人さん垢版2018/11/19(月) 23:02:32.81ID:sBtGHHQM
>>86の続き)
こんな経験も俺にはない。
(名作『赤毛のアン』の主人公は明らかにこのタイプで、作者のモンゴメリは、
主人公のアンを、想像力の暴走するちょっと変わった女の子という設定にして、
あの小説を書いている)

世の中には、すごい人がいろいろいるものだ。>>83もそうだが。
本好き、読書人という呼称はまさにこんな人々のためにある。

それにひきかえ、俺は好きなことでも中途半端(というか、大抵のことは
グダグダなダメ人間だ)。
こういう人々のエピソードを知ると、自分とひき比べてちょっと
落ち込むのである。 (´・ω・`)
0088774号室の住人さん垢版2018/11/19(月) 23:04:27.49ID:sBtGHHQM
で、>>83は今どんな本を読んでんの? (´・ω・`)
0089774号室の住人さん垢版2018/11/20(火) 00:20:21.01ID:MUych8Yd
>>88
うーん、図書室を制覇したころから児童書がつまらなくなって自宅の平凡社大百科事典23巻?を何度も通読して、体験に基づかない知識が脳に充満。
中学ぐらいまではその貯金があるから授業中落書きばかりしてても体育音楽以外満点。
それだけ本を読んでもとくに人格が陶冶されるわけでもなく予習も復習もしたことないから当然高校からは伸び悩む。それでもハードカバー文庫込みで毎日2、3冊は読んでいた。
いま思うに情報を知恵に変えることを教えてくれるメンターになってくれる先達に出会えていればよかった。
今はしがない医療関連職で読書量は激減しているが普通知るはずのない情報が口をついてくるので時々驚かれる。
早川文庫の宇宙英雄ローダン現在580巻はいまだに月2回の新刊を楽しみにしているよ。
0090774号室の住人さん垢版2018/11/20(火) 22:52:22.89ID:LWHPSXlV
>>89
>平凡社大百科事典23巻?を何度も通読

ひえぇ〜、すごいね。

>医療関連職で読書量は激減している

まあ、仕事はしないといけないから読書量は減らざるを得ないよね。
それと、中学生、高校生あたりから、関心が本以外に広がるのも一般。

上述の春菜れもん氏はバドミントン部、絵、漫画を経て漫画家。
池澤春菜氏は、ウィキペディアを見てみると、いろんな方面で活動している。
中国茶の紹介者とか(笑)
椎名誠氏は、高校時代柔道部、それから写真・カメラに夢中になって、
その方面の大学へ。就職は流通業界の専門誌出版社。

皆さん、読書量は減りつつも、今でも読み続けている。
椎名誠氏は、ご存知の通り、仲間とキャンプにしばしば出かけるが、
寝る前にテントのランプの下で本を読むのが至福の楽しみと書いていた。
0091774号室の住人さん垢版2018/11/20(火) 22:54:58.98ID:LWHPSXlV
>>90の続き)

>>89
>宇宙英雄ローダン現在580巻はいまだに月2回の新刊を楽しみにしているよ。

それは重畳。

関係ないけど、ローダンシリーズは世界最長と聞いているが、栗本薫(中島梓)
のグインサーガも世界最長とか何とか。どっちなんだ (´・ω・`)
というか、ローダンシリーズ、今でも出続けているのか。ならやっぱり
世界最長なんだろうな。
0092774号室の住人さん垢版2018/11/20(火) 23:07:00.45ID:LWHPSXlV
それにしても、すごい読書家、活字中毒者は何となくSF小説ファンに多い
気がするが、単なる気のせいだろうか。

ローダンシリーズを読む>>83氏もSF小説が好きなようだし、>>4
『バーナード嬢曰く』の施川ユウキ、>>6の『今日の早川さん』の作者の
coco、池澤春菜、椎名誠、等々、みんなかなりのSF小説ファンらしい。
0093774号室の住人さん垢版2018/11/22(木) 00:02:35.93ID:EuJ4hjXu
今日は野暮用があって街に出た。
帰りに本屋、それから行きつけの喫茶店へ。
ハンバーグセットの後、ウインナーコーヒー。

あ〜、落ち着く。
コーヒーを飲みながら、新刊情報ニュースに目を通す。
わが人生でほとんど無二の至福の瞬間である。
0094774号室の住人さん垢版2018/11/22(木) 00:04:43.27ID:EuJ4hjXu
>89
>今はしがない医療関連職で読書量は激減しているが
>普通知るはずのない情報が口をついてくるので時々驚かれる。

それにしても、>>83の周囲の仕事仲間は>>83が本読みのモンスター
であることを認識してるんだろうか。

(普通の人間は本など読まないから、会話で本の話題など全然出なくて、
>>83の発言の機会はごくごく限られているかもしれない)

俺にしてみれば、すごい読書人が特に目立つこともなく日々の業務に携わって
いる状況は、極悪な殺人鬼が何食わぬ顔で一般人にまぎれて暮らしているという
イメージなんだが(笑)
こわい。こわすぎる(笑)

つい、自分の過去の人間関係をふり返って、>>83のような人間がいたかどうか
ちょっと考えてしまった。

俺が最近読んだ本の感想等を述べている時、自分がとっくの昔に読んだ本ばかり
なので生暖かく接していただけだったのか、武道の達人が初心者に対するように
微笑ましく見守っていたのか。
俺はそんなモンスターに、モンスターと知らずにつきあっていたのか……

ま、そんなことはなかったはずだ……
0096774号室の住人さん垢版2018/11/25(日) 23:18:08.21ID:boTj37Lm
そう言えば、小林一茶の句に

朝寒や茶腹で巡る七大寺

ってのがあった。
(あさざむや ちゃばらでめぐる しちだいじ)

寒くてコーヒーその他をよく飲むからしっこが近い近い (´・ω・`)

この一茶の句も、寒いので熱いお茶をしきりに飲み、腹がチャポン
チャポンいうような状態で、名所の寺を観光するのである。
0097774号室の住人さん垢版2018/11/26(月) 02:03:31.07ID:WTE9xmIL
>>96
「茶腹」というのは、前の晩に飲んだのではないだろうか?
本当は、お酒でも飲ませてもらいたかったのでは?w
0098774号室の住人さん垢版2018/11/26(月) 15:15:07.61ID:/artdO+G
>97
>「茶腹」というのは、前の晩に飲んだのではないだろうか?
>本当は、お酒でも飲ませてもらいたかったのでは?w

「朝寒や」と切り出しているから、「朝寒いので、その寒さをまぎらす
ためにしょっちゅうお茶を飲む」と解釈するのが、まあ、普通であろう。(´・ω・`)

七大寺とあるから、一つの寺をめぐるたびに、そこで熱いお茶を飲んで
一息つくのであろう。

お酒を飲ませてもらいたかったかどうかはわからない。
一茶は特に酒好きとは聞いていないが、嫌いでもなかったであろうとは思う。
0099774号室の住人さん垢版2018/11/28(水) 13:31:07.64ID:XSyrLyoJ
昨日は、また所要のため街へ。
夜、時間が遅くなりすぎていきつけの喫茶店には行けなかったが、
昼は、本屋に入る前に久しぶりにドトールで一休みした。

いきつけの喫茶店は、一人でゆっくり過ごす、いわば隠れ家。
ドトールはどちらかと言えば人間観察を楽しむところだ。

若いサラリーマンたちが何やら仕事の話を真剣にしていたり、
女子高生三人がお勉強していたり。後は、普通の勤め人や老夫婦などなど。
みんな頑張って生きてるなあ。
0100774号室の住人さん垢版2018/11/28(水) 21:13:59.07ID:XSyrLyoJ
100!
(`・ω・´)
0101774号室の住人さん垢版2018/11/29(木) 17:29:14.37ID:S/n2oRni
『めしばな刑事 タチバナ』原作 坂戸佐兵衛、作画 旅井とり(徳間書店)の
第31巻を読了。

刑事が主人公というちょっと珍しいタイプのB級グルメうんちく漫画である。

このコミックス第31巻は、しかし、『週刊アサヒ芸能』で夏に連載していた
分をまとめたやつで、当然夏向きの話題が中心となっている。冬に入りつつ
ある今読むのは季節外れも甚だしくて辛い。題材は非常に魅力的ではあるのだが。

たとえば、冷やしインスタントラーメンの話題がある。

なんと、インスタントラーメンのサッポロ一番、出前一丁、うまかっちゃん
等々は、冷やして食ってもけっこういけるらしい。
俺にとっては、これで、今まで買っていたインスタント冷やし中華の他に
夏のレパートリーが増えることになる。ありがたい。
(続く)
0102774号室の住人さん垢版2018/11/29(木) 17:30:46.31ID:S/n2oRni
>>101の続き)

念のため、作り方を引用すると、

「作り方もなにもそのまんまで……

好きなインスタントラーメンの麺をちょい長めにゆでて
水でしめて
お湯のかわりに水でスープを作って
氷を放り込んでおしまい

具はお好みで
あとは全体量としてスープはちょい少なめって感じね」。

もっと手の込んだ作り方も後に書かれてあるが、これで十分であろう。
0103774号室の住人さん垢版2018/11/29(木) 17:32:48.58ID:S/n2oRni
>>102の続き)
その他にも、

「『蒸しパン』とか『チョココロネ』なんかを
冷凍庫に一晩放り込んで食べるとうまい」

などという「冷やし菓子パン技」!が載っている。

さらには、喫茶店メニューでおなじみの「メロンクリームソーダ」を
家で作る方法など。
言われてみれば簡単だが、目からウロコである。

次の夏がちょっぴり楽しみだ。
0106774号室の住人さん垢版2018/12/07(金) 18:31:05.30ID:kst1iQVq
アンドレ・ブルトン『シュルレアリスム宣言・溶ける魚』(岩波文庫)を読了。

表紙カバーの紹介文には、
「『シュルレアリスム宣言』こそは20世紀の芸術・思想の出発点である」
と書かれている。

そして、
「夢、想像力、狂気を擁護して、現実の奥深くに隠された<超現実>を暴きだし、
真の生、真の自由に至る革命の必要を高らかに謳いあげる」
と続く。

大層な紹介である。
が、確かに、この作品は、文学史上きわめて重要な里程標には違いない。

ずっと気になっていたが、ようやくきちんと読んだ。
「年頃、思いつること、はたしはべりぬ」(徒然草)である。
(続く)
0107774号室の住人さん垢版2018/12/07(金) 18:46:25.70ID:kst1iQVq
>>106の続き)

で、大して感銘は受けなかった。時に、ハッとするような美しい文章は
あったけれども。
若い頃読んでいたら、衝撃を受けていたかもしれない。
読書はタイミングがすべてであると、あらためて強く思う。

併録されている、シュールレアリズムの実践である『溶けた魚』という
詩的散文集の方も、特に感激はしなかった。
もう、ダダやシュールレアリズムを通過した詩人の作品を幾つも読んで
いるから、大して驚くことがないわけなのである。

とはいえ、ところどころに美しいイメージは展開されていて、感動、感激は
せずとも、感心はし、それなりに楽しみはした。
(たぶん続く)
0108774号室の住人さん垢版2018/12/08(土) 00:17:26.40ID:cwkOlDn6
>>107の続き)

参考までに、『溶けた魚』の中から一つだけ短いものを引用しておこう。
やや童話風の一編である。

[27]

むかしむかし、ある堤防の上に、一羽の七面鳥がおりました。この七面鳥は、
もうあと何日かすれば真昼の太陽に焼かれてしまうしかなく、そのために
堤防の上にすえられているヴェネツィアの鏡のなかに、こっそり自分の
すがたをうつして見ていた。するとそこへちょっかいを出したのは人間の手で、
これはあなたもうわさにきいていないわけではない野辺の花だった。七面鳥は
冗談めかして、<三つ星>の名で返事をしたものの、もうどこへ頭をむけたら
いいのかわからなかった。だれもが知っているように、七面鳥の頭というのは
七つか八つの面のあるプリズムで、それはちょうど、シルクハットが七つか
八つの反射光をもつプリズムであるのとそっくりだ。
そのシルクハットは、岩の上で歌う巨大なムール貝のように、堤防の上で
身をゆすっていた。堤防はその朝に海がぐんぐん干いていってしまってから
というもの、まるっきり存在理由がなくなっていた。それにそこの港は、
学校に行く子どもとおなじ大きさのアーク灯によって、すみずみまで照らし
だされていたのである。
七面鳥は、この通りがかりの子どもの心をうごかすことができないようなら、
自分もおしまいだと感じていた。子どもはそのシルクハットを見かけたが、
お腹がすいていたので、その中身を、とくにこのばあいは蝶のくちばしをもつ
美しいクラゲを、すっかり呑みこんでしまおうとかかった。蝶というものは
光と同一視されていいものだろうか? もちろん。だからこそ葬列がその堤防
の上で立ちどまった。神父はムール貝のなかで歌い、ムール貝は岩のなかで
歌い、岩は海のなかで歌い、海は海のなかで歌っていた。
そんなわけで、七面鳥は堤防の上にとどまってしまい、その日からというもの、
学校に行くあの子をこわがらせている。
0109774号室の住人さん垢版2018/12/08(土) 00:28:50.43ID:cwkOlDn6
>>108に引用した詩的散文の中の、
「蝶というものは光と同一視されていいものだろうか? もちろん」
というのは、美しいイメージであり、この一行だけで詩として成立しそう
であるが、これと同じような趣向のものを日本の近代短歌か詩の一節で
読んだような気がする。まあ、勘違いかもしれないが。

塚本邦雄なら、この一文を現代短歌にやすやすと仕立て直してみせて
くれるのではないか。
0110774号室の住人さん垢版2018/12/09(日) 23:10:10.34ID:PoxZfK7N
寒い、寒すぎる。
外に出かける用事を二つほど抱えていたけど、先延ばしにした。
はぁ〜、情けない。 (´・ω・`)
0111774号室の住人さん垢版2018/12/10(月) 23:07:45.87ID:QtISt/WA
寒い、寒すぎる。
今年はコタツなしでやってみようかと思っていたが、
今日コタツを出してしまった。
はぁ〜、情けない。 (´・ω・`)
0112774号室の住人さん垢版2018/12/21(金) 17:34:59.18ID:PtUpNfll
自分だけが情けないのはしゃくだから、ここを覗く人間を寒々とした気分に
陥れてやろう (´・ω・`)

萩原朔太郎が44歳の時のことを歌った詩を引用する。

当時、朔太郎は家郷の群馬県前橋を出て、東京赤坂のアパート「乃木坂倶楽部
(のぎざかくらぶ)」で一人暮らしをしていた。
妻とは離縁し、子供は実家に預けたままである。かか
(続く)
0113774号室の住人さん垢版2018/12/21(金) 17:36:42.18ID:PtUpNfll
[乃木坂倶楽部](のぎざか くらぶ)

十二月また来れり。
なんぞこの冬の寒きや。
去年はアパートの五階に住み
荒漠たる洋室の中
壁に寝台(べつと)を寄せてさびしく眠れり。
わが思惟するものは何ぞや
すでに人生の虚妄に疲れて
今も尚(なほ)家畜の如くに飢えたるかな。
我れは何物をも喪失せず
また一切を失ひ尽せり。
いかなれば追はるる如く
歳暮の忙がしき街を憂ひ迷ひて
昼もなほ酒場の椅子に酔はむとするぞ。
虚空を翔け行く鳥の如く
情緒もまた久しき過去に消え去るべし。

十二月また来れり
なんぞこの冬の寒きや。
訪ふものは扉(どあ)を叩(の)つくし
われの懶惰を見て憐れみ去れども
石炭もなく暖炉もなく
白亜の荒漠たる洋室の中
我れひとり寝台(べつと)に醒めて
白昼(ひる)もなほ熊の如くに眠れるなり。

注:
・思惟(しい)。深く考えること。
・懶惰(らんだ)
・白亜(はくあ)。「石灰岩の一種」または「白い壁」の意。
・醒めて(さめて)
0114774号室の住人さん垢版2018/12/21(金) 17:41:07.64ID:PtUpNfll
>>113の続き)

朔太郎の44歳といえば、すでに日本近代詩、口語自由詩のチャンピオン
として名声を確立していた。
しかし、この詩にうかがわれるように、俺と同じような?虚無主義者で
一人暮らし。

暖房設備のないアパートで寒さにふるえながら眠るとは、何年か前の俺の
ことかと思うが、俺は、昼間っから酒を飲んだり、寝てたりはしなかった(笑)。
(もっとも、朔太郎には、訪うてくれる友がいたようであるが)

朔太郎は「わが生涯は過失であった」とも、自分の最後の作品となる散文詩の
中で書いている。
人生の最後まで、自分が敗残者、落伍者であるという意識につきまとわれていた
ようである。

(たぶん続く)
0115774号室の住人さん垢版2018/12/23(日) 00:09:27.22ID:0KYoLDhO
>>114の続き)

朔太郎は若い頃から挫折となじみが深かった。

中公文庫『日本の詩歌14 萩原朔太郎』の巻末の年譜から引用すると、

・前橋中学校五年の進級に失敗、原級にとどまる

・前橋中学校補習科を退学

・早稲田中学校補習科を退学

・第五高等学校一年を落第、その後、退学

・第六高等学校一年を落第、原級にとどまる

・慶応義塾大学予科を退学、

・慶応義塾大学予科に再入学、その後、退学

というだらしなさぶり。

近隣の人々からすれば、朔太郎は典型的な「医者のバカ息子」であったろう。

(続く)
0116774号室の住人さん垢版2018/12/23(日) 00:11:40.13ID:0KYoLDhO
>>114で挙げた、「わが生涯は過失であった」という一文のある散文詩には、
自分の思春期の頃について、こう書いている。

「〜 私の中学に居た日は悲しかった。落第。忠告。鉄拳制裁。絶えまなき
教師の叱責。父母の嗟嘆。そして灼きつくやうな苦しい性欲。手淫。妄想。
血塗られた悩みの日課!」

勉学の落ちこぼれやイジメのせいで不登校になる今の中学生、ニート、
ひきこもり、等々の境遇とあまり変わらないようである。

しかし、こういう悩みの日々を経てから、日本近代詩で他にほとんど類の
ない妖しくも美しい口語自由詩が生まれたのであった。
0117774号室の住人さん垢版2018/12/26(水) 23:14:15.56ID:zs/qAv7J
引き続き萩原朔太郎の話題。

辞書や詩集などの、著者による序文や前書きの類いは印象深いものが多い。

朔太郎の第四詩集『純情小曲集』の「出版に際して」もその一つ。
以下に一部を引用する。

「昨年の春、この詩集の稿をまとめてから、まる一年たつた今日、
漸(ようや)く出版する運びとなつた。この一年の間に、私は
住み慣れた郷土を去つて、東京に移つてきたのである。そこで偶然にも
この詩集が、私の出郷の記念として、意味深く出版されることになつた。
郷土! いま遠く郷土を望景すれば、万感胸に迫つてくる。かなしき郷土よ。
人々は私に情(つれ)なくして、いつも白い眼でにらんでいた。単に私が
無職であり、もしくは変人であるといふ理由をもつて、あはれな詩人を
嘲辱(ちょうじょく)し、私の背後(うしろ)から唾(つばき)をかけた。
「あすこに白痴(ばか)が歩いて行く。」さう言つて人々が舌を出した。
少年の時から、この長い時日の間、私は環境の中に忍んでいた。さうして
世と人と自然を憎み、いつさいに叛(そむ)いて行かうとする、卓抜なる
超俗思想と、叛逆(はんぎゃく)を好む烈しい思惟(しい)とが、いつしか
私の心の隅に、鼠(ねずみ)のやうに巣を食つていつた。
(中略)
人の怒(いかり)のさびしさを、今こそ私は知るのである。さうして
故郷の家をのがれ、ひとり都会の陸橋を渡つて行くとき、涙がゆえ知らず
流れてきた。えんえんたる鉄路の涯(はて)へ、汽車が走つて行くのである。
郷土! 私のなつかしい山河へ、この貧しい望景詩集を贈りたい。

西暦一九二五年夏
東京の郊外にて

著者」
0118774号室の住人さん垢版2018/12/26(水) 23:18:13.81ID:zs/qAv7J
このように、家郷では、朔太郎は周囲の人間たちから白眼視されていた。
現在でも、田舎で「無職」または「変人」であるならば、周囲から白眼視
されるのも不思議ではない。朔太郎の時代はなおさらである。

(それにしても、「 〜 ひとり都会の陸橋を渡つて行くとき、涙がゆえ知らず
流れてきた。えんえんたる鉄路の涯(はて)へ、汽車が走つて行くのである」
というのは、大時代で、いかにも大正〜昭和初期の時代思潮を思わせて、
かえって微笑ましく感じるほどだ)

しかし、末尾に至って、著者は郷土を「なつかしい山河」と形容する。
郷土に憎しみ・怒りを抱きながら、最後の一文でなつかしさを表明するという
この突然の転調めいた終わり方がまことに印象深い。
0119774号室の住人さん垢版2018/12/29(土) 13:21:26.65ID:eAUpwf/h
年末にもかかわらずというか、年末だからこそというべきか、雑用がいろいろ
多くて本を読む時間がとれない (´・ω・`)
0121774号室の住人さん垢版2018/12/29(土) 16:08:07.94ID:eAUpwf/h
>120
>雑用は全部あきらめた。

いさぎよいですな。

俺の雑用は、他人がらみの件があり、それを放棄するわけにはいかない。
(´・ω・`)

年賀状は、虚無主義者であるからして、全廃の方向にここ数年誘導しているが。
0122774号室の住人さん垢版2018/12/30(日) 23:20:06.77ID:s5B8ZAPj
ふぅ、やっと雑用を片付けてショッピング・モールで一休み。
モール内は大にぎわい。

マクドナルドで、グラコロバーガー(グラタンコロッケバーガー)と
カフェラテを頼み、フードコートで一人飲食して、孤独を満喫した。

やれやれ。これでやっと年が越せる。
0123774号室の住人さん垢版2018/12/31(月) 01:12:30.39ID:PxoSD6vr
人と一緒にいたがる奴が理解できない。読者と映画、寺社巡りが趣味やわ。
0124774号室の住人さん垢版2018/12/31(月) 13:26:43.41ID:N7nXK1NE
世の中は、一人でいるとツライ、淋しいと感じる人間と、一人でいることが
苦にならない、むしろ気楽でいいと感じる人間の二通りに分かれるようだ。

このスレを建てた後で知ったが、5ちゃんには「独身男性」板というのもあり、
そちらの方は、一人でいるとツライ、淋しいと感じるタイプの人が多いようである。
0125774号室の住人さん垢版2018/12/31(月) 13:28:48.02ID:N7nXK1NE
俺も、時間とお金に余裕があれば、日本全国寺社巡りがしたいな。

虚無主義者で神仏は信じていないが、寺社の建築物や雰囲気等々には
心惹かれる。
0126774号室の住人さん垢版2018/12/31(月) 14:19:22.51ID:4MsEpo6S
今の京都は最悪だけどね。まだ有名スポットにしか外国人は集まってはいないが。
0127774号室の住人さん垢版2018/12/31(月) 16:28:09.21ID:N7nXK1NE
何十年も前に京都・奈良を巡ったな。
特に下加茂神社が心に残っている。

死ぬ前にもう一度じっくり京都や奈良の神社仏閣を堪能したいな。
俺にそんな時間があるだろうか (´・ω・`)

さて、手をつけてなかった掃除その他家の雑用をちょっとやろう。
0128774号室の住人さん垢版2018/12/31(月) 23:18:34.15ID:N7nXK1NE
ふぃ〜、掃除機の今までに溜まってたゴミを捨て、気分一新して、座敷、
応接間、廊下、玄関口、台所床その他を掃除。
仏壇の香炉の線香の残りカスを採集して捨て、仏壇周辺をウェットティッシュ
で拭く。階段も拭く。
掃除関連は、今日はここまで。
デスク・ダイアリーの新しいやつに古いデスク・ダイアリーの記載事項を
書き写す。不必要になった電話番号その他を省く。

さて、やっとこれから読書の時間。
レコ大も紅白もガキ使もスルー。 (´・ω・`)
0130774号室の住人さん垢版2019/01/02(水) 16:47:19.99ID:ufXvXURm
「俺に年賀状を送るなよ」オーラを出してたつもりなんだが、
5枚以上来てしまった。
コンビニに年賀状を買いにいったらすでに売り切れ。
どうすんだ、これ (´・ω・`)
0131774号室の住人さん垢版2019/01/04(金) 20:59:03.67ID:WQ9i92dT
さて、年末年始用に用意していた一冊を読了。
アガサ・クリスティー『アクロイド殺害事件』だ。

なんで今さらと思われるかもしれないが、俺はこの本格ミステリの古典的名作を
若い頃読んでいなかった。

すでにメインのトリックを知ってしまっていたからだ。
同じトリックを使った作品をこれまでに二作ぐらい読んでもいる。

しかし、やっぱり本家本元のをきちんと読んでおきたいと以前から
思っていた。年末年始はちょうどよい機会だ。

ということで、トリックも真犯人も知っている状態で、読み進んだが、
大いに楽しんだ。

うーん、クリスティーはやはりすごい。小説の手練れであった。
0132774号室の住人さん垢版2019/01/04(金) 21:01:05.80ID:WQ9i92dT
『アクロイド』の完読もまた、>>106と同じく、「年頃、思いつること、
はたしはべりぬ」の一つ。

ちなみに、使ったのは、自分が中学生の時に選んでいたであろう創元推理
文庫の大久保康雄訳。
今では、いわゆる新訳ブームで、新進の訳者による『アクロイド』が複数出ている。
0133774号室の住人さん垢版2019/01/09(水) 12:47:56.33ID:3/JZ4S4A
さて、新年気分ももう薄らいだ。

今年もまた「神のイヤガラセ」に耐える一年になるだろう。ヤレヤレ (´・ω・`)
0134774号室の住人さん垢版2019/01/09(水) 17:30:36.92ID:3/JZ4S4A
瀬戸口みづき『めんつゆひとり飯』(竹書房)を読了。

書店でふと手に取って、なんとなく購入。
楽チンな万能調味料「めんつゆ」に頼って料理する、面倒くさがりの
若い会社員、面堂露(めんどうつゆ)が主人公の四コマギャグ漫画である。

ギャグ漫画として突出した傑作というわけではないけれど、正月気分の
余韻のただよう中で読むのにぴったりのゆるい感じで、俺としては十分
楽しめた。

読む前は、めんつゆ料理のレシピがたくさん載っているのかと思っていたが、
それほどでもなく、ギャグ漫画の王道であるキャラクターたちのやり取りの
面白さがやはり前面に出ている。

(もっとも、この漫画がアピールするのは、ギャグ漫画が好き、一人暮らし
で自炊はするがめんどくさい料理はイヤという人間であろうが、そういう
人間がはたしてどれくらいいるのか、商業出版として成立する市場規模が
あるのかと、他人事ながらやや気になる。
虚無主義者、読書人、一人暮らしというこのスレの三つの属性を所有する
人間の数よりは多いだろうけれど(笑))
0135774号室の住人さん垢版2019/01/09(水) 17:32:11.83ID:3/JZ4S4A
ところで、俺の今年の目標は、冷蔵庫に食料を貯めないことだ。
去年はけっこう食べ物を廃棄してしまった。
一人暮らしだから、食う量が少なく、ぼんやりしているとあっという間に
賞味期限を越してしまう。
今年は、冷蔵庫をほぼ空の状態にして、食べたいものの食材を当日に購入
することをなるべく心がけたい。
0136774号室の住人さん垢版2019/01/11(金) 00:45:09.21ID:CopX+KT9
例年、年末年始には、小林一茶の句を思い浮かべることが多い。
今回の年末はいろいろ雑用が多くて、ここに書き込む精神的余裕がなかった。
年頭にあたって、ここで、一茶の印象的な句を紹介しておこう。

春立や菰もかぶらず五十年

(はるたつや こももかぶらず ごじゅうねん)

注: 「菰(こも)」は「ワラで粗く織ったむしろ」のこと。「菰をかぶる」
のはこじきの風体である。

句の意は「ホームレスにもならずに五十年生きてきて、また新年を迎える
ことができた。やれやれ、ありがたいことだ」ぐらい。

(ちなみに、この年、一茶は江戸での生活を捨て、故郷の柏原に帰ることを
決意する)
0137774号室の住人さん垢版2019/01/12(土) 01:01:31.80ID:QKDHPsUZ
>>136に付け足し。

一茶が
「こじきにならずに五十歳の春を迎えることができてありがたい」と感じたのは、
もちろん、自分がこじきに身を落とす可能性があったから――少なくとも
一時期その可能性を感じたから――にほかならない。

一茶は俳諧師。今でいうところのレッスン・プロである。俳句指導をして
生活費を得ていた。実入りは不安定で、明日をも知れぬ人生である。

一茶の句が、雇用が不安定な現代の日本人の心に響くものがあっても
不思議ではない。

一茶の句には、そういう一般人、凡人の心情を反映したものが少なくない。
芭蕉にもそういう句はあるが、もっと淡いか、もっと微妙で、ストレートに
共感を誘うようなところが少ない。
与謝蕪村の句となれば、言語による美の極致ではあっても、蕪村個人の感慨を
うかがわせるものはまずない。
そういう次第で、一茶の人気が高いのも無理はないのである。
0138774号室の住人さん垢版2019/01/12(土) 01:18:22.60ID:QKDHPsUZ
>>137に付け足し。

しかし、一茶は、最終的には、人生の成功者、功成り名遂げて故郷に錦を
飾ることのできた人物の一人に数えられるであろう。

俺が一茶を好んで読むのは、実はそれが一因であるに違いない。ハッピー
エンドに終わることがわかっている小説を読むのと同じである。ツライ
思いに共感しても、結局、最終的には救いがあるのだ。

(宮沢賢治とかだとこうはいかない。不幸な最期を知っているから、
読み進むのが辛いのだ。
賢治を本格的に読み直さなければと思っているが(ちくま文庫の『宮沢
賢治全集』を完読する)、最後の方の作品を読むにしたがって辛い気持ち
になるだろうから、なかなか着手できないのである)
0139774号室の住人さん垢版2019/01/14(月) 18:01:44.44ID:v74FnMK/
梅原猛氏が亡くなったらしい。

氏の『隠された十字架』(新潮文庫)は昔、面白く読んだ。
ヘタな本格ミステリよりもずっと知的スリルを味わわせてくれた。

もっとも、その後は、氏の真理探究の熱っぽい文章が煩わしく
感じられて、手に取る意欲がなえたままだったが……。

氏の旺盛な探求心は最期まで衰えなかったのではないかと推察する。
つつしんでご冥福をお祈りする。(´・ω・`)
0141774号室の住人さん垢版2019/01/15(火) 23:36:12.86ID:SlJuLUVt
>140
>まあ怨霊でなんでも斬りすぎた人だ。

梅原氏は、『隠された十字架』の文庫本の後書きか何かで、自分は
この著書で展開した論を今はもう信じていないと書いていたと思う。
(今、手元にないので、うろ覚えだけど)

たぶん「怨霊」の観点で単純化しすぎであったと自分でも考えたのでは
なかろうか。
0142774号室の住人さん垢版2019/01/15(火) 23:55:18.91ID:SlJuLUVt
そうそう、梅原猛氏の著書と言えば、『水底の歌――柿本人麻呂論』があった。
これを、俺は死ぬまでになんとか読まねばならぬ。

そして、そのためには、それまでに人麻呂の詩を一通り読んで、全貌を
つかんでおかねばならぬ。
やることがありすぎて大変だ。時間はお金で買えない。(´・ω・`)
0143774号室の住人さん垢版2019/01/16(水) 00:06:56.54ID:CvlPOrNR
読まねばならない本と言えば、今日はうれしいニュースを知った。
>>6で触れた、『今日の早川さん』の第4巻が1月22日に発売されるとのこと。

『水底の歌――柿本人麻呂論』を読むのはやや義務感からの要素があるが、
『今日の早川さん』を読むのは純粋な楽しみに属する。
自分の辛い人生の中で、小さな明かり取りの窓のような、数少ない慰めの一つだ。
0144774号室の住人さん垢版2019/01/19(土) 23:25:29.54ID:12QXZDXP
西部邁『保守思想のための39章』(中公文庫)を読了。

残念ながら、自分の期待していた内容ではなかった。
もう少し、現代日本が直面する具体的な問題についての対処法のヒント
になるものがあるかと思っていた。
しかし、これは、こちらの勝手な期待であって、著者の責任ではない。
著者の他の著作に期待しよう。 (´・ω・`)

この書を読んでわかったのは、やっぱりエドマンド・バークやアレクシス・
ド・トクヴィルの著作をきちんと読まなければいけないらしいということだ。
やれやれ。
0145774号室の住人さん垢版2019/01/20(日) 17:37:06.55ID:LoRLHLgc
>>116
昔イケてなかった人間は俺だけじゃないかw
著しく悪かったわけじゃないけど、10代は俺は失敗だったな
20代も失敗した
有名人でも10代の頃はいまいちだった人間も多いし、
昔はともかく今や改善か。昔よくてもその後落ちぶれる人間とかもいるだろう
0146774号室の住人さん垢版2019/01/20(日) 17:40:23.07ID:LoRLHLgc
あんまり動きのない生活なんだけど、車もないし
田舎だし、行く場所もできる事もないわけだから
そりゃ小規模な生活になるよなぁ
もし仮に金がたくさんあっても、市内から出れないとすると
ほんとに使い道ややる事って限られてくると思う
通販でなんか買うくらいかなぁ
0147774号室の住人さん垢版2019/01/20(日) 19:17:40.72ID:VXrAzEJr
本って紙の本で読んでるの?電子?全部買ってるの?中古?
レスを投稿する


ニューススポーツなんでも実況