二十五日午後十時ごろ,東京都葛飾区本田立石町四五葛飾機械製作所住込み工員富井武雄さん(一九)は近くの飲食店で酒を飲み,寮に帰ったあと「夕涼みをする」と友人が止めるのも聞かず,寮二階の窓からむね続きの工場屋根に出た。
 ところが,体重でスレートガワラの屋根が破れ,約十メートル下のコンクリート床に落ち,頭を打って死んだ。
(1963.05.26 朝日夕刊)