大阪なんばに、吉本芸人御用達のチャイナエステ店Aがある。
都内でも新宿・渋谷・上野などに乱立する、このチャイナエステ。
こういった店のイメージといえば「いかがわしい」というものだろう。

多くの店舗がリンパマッサージと称して男性客の股間周辺を刺激し、最後は手コキでヌイてくれる裏サービスを行っているのは周知の事実。
店によっては本番行為まである。「警察24時」などのテレビ番組を見てもわかるように、たびたび警察の摘発の対象となっている。
とはいえ、星の数ほどある違法チャイナエステ。バックにヤクザが付いていることもしばしばだ。

このAも同じく、一部の男性客に対し「ヌキ」のサービスを行っている。
しかし、同店に関 やしては、他店舗と少し様子が違うようだ。
「村上ショージさんとか吉本の男性芸人はもちろん、椿鬼奴さんもよく来るんやで〜」と関西弁で話す、上海出身の女性スタッフ“アユミ”。彼女に、店の実態についていろいろと聞いてみた。

前述した2人をはじめ、多くの吉本芸人が訪れるというA。
その理由は、店から歩いて数分のところに「なんばグランド花月」があるからだろう。

「吉本の芸人さんって、めっちゃ給料安いんやで。
まだまだ売れていない人たちのギャラは一日1,000円やて。
いくらなんでもかわいそうやわ」

チャイナエステ店の相場は、60分8,000円+手コキ代3,000円の1万1,000円くらいだろうか。
それを5,000円ポッキリですべてしてしまうというのだから、金のない芸人たちがこぞって来店するのもうなずける。
しかし、料金がそれだけ安ければ、女の子の給料も安いのは当たり前だ。

「手取りは半分やで。お客さんは一日10人くらいが平均やな」

在籍スタッフは2人のみ。一日に5人マッサージをしたとしても、手取りは1万2,500円。
サービス内容は大きく異なるといえど、吉原の格安ソープ店に勤める筆者の知人は一日に約10万円の稼ぎがある。

「お兄さんな、わたし誰でも構わず手コキするわけちゃうで? 実際に半分以上がマッサージだけのお客さんや。
10年以上通っているお客さんもおるけど、その人なんか1回もしとらんし、女性のお客さんだってちらほら来るんやで」

アユミが言うには、手コキのサービスは店の指示ではなく、あくまで自発的にしているサービスだという。
この店を経営する日本人オーナーも、薄々気づいているとはいうが、特に何も言ってこないらしい。
「男の人はな、勃ってしまうのは仕方ないことや。そのまま我慢してもらうのもかわいそうやからな、手でしてほしそうだったらしてあげる。それだけのこと。


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