・批判に弱く落ち込んだり激怒(プライドを傷つけられた時の激烈な怒りと復讐心)

自分自身の価値が他者からの評価に支えられているので人の否定的な反応に敏感で、些細な批判や悪評にひどく傷つき
落ち込んだり、突然攻撃的になって罵声を浴びせ、復讐することがあります(自己愛憤怒)。
自分のためを思ったアドバイスであっても、内容より批判されたという表面的なことしか意識に残らず逆恨みしたり、
「脱価値化」(自分の価値を認めてくれない相手には価値がない、と考えて心を守る心理)で対応し、反省して新しく
学ぶことができません。(表に出さないこともありますが、心の中では自分は悪くない、と責任を他者に押し付けるこ
とで自尊心を維持します。)
思うような評価が得られない時は、状況の難しさを強調したり、自分の才能を妬んだ人に足を引っ張られたと言い出し
たり、人のせいにしたり、自分の才能は馬鹿にはわからない、特別な人にしか理解されない、などと考えることで心を
守ります。
相手を侮辱してでも自尊心を守ろうとするので、傷つきやすい半面人を傷つける言動が目立ちます。

・非を認めず、おかしな言いがかりをつけられた被害者のように振る舞う

自分の非を認めることができず謝れません。不利なことを言われたり自分が望まない流れになると、無視をしたり、バ
レバレの嘘をついたり、相手の弱みや昔の失敗話などをちらつかせて黙らせたり、その言い方は何だとかお前にも駄目
なところはあるなどと逆に攻撃し本質的な話し合いをごまかそうとしたり、落ち着き払った態度で相手をおかしな言い
がかりをつけてきた悪者に仕立てあげ、自分の方が被害者であるかのように振る舞い論点をずらします。
また、言われた後はため息をついたり物に当たったり、嫌がらせをしたり、疲れているのにとかイライラして仕事で失
敗したと嘘をつくなど、罪悪感を与え、言うだけ無駄、言わなければよかったと思わせようとします。
まれに謝ることもありますが、その場合は「お前が〜しなければ俺もあんなことはしなかった」「お前が俺にそうさせ
た」など、責任の一端を相手に押し付けることを忘れません。
ただし、明らかに自分が悪くない場合は逆にパフォーマンスとして謝罪していい人を装ったり、実際に問題を起こした
人に罪悪感を持たせ優位に立とうとすることもあります。

・情報操作、平気でウソをつく

プライドを守るため、注目を集めるため、人を陥れるために平気でウソをつきます。大袈裟にしたり、自分に都合のい
い部分だけをつなぎ合わせたり、虚実入れ混ぜた話を創作してターゲットを悪い人に仕立てあげ、ウソをついているう
ちに自分でもそれ(自分にとって都合の良い作り話)を真実だと思い込み、現実とは違うことを本気で主張してくるこ
ともあります。(自己愛性人格障害のウソは相手を騙すためというよりプライドを守るために自分を騙す嘘だからです。)

・人を傷つけても罪悪感を感じない

人の心を壊してしまっても、道具が壊れた程度の感覚しか持ちません。
自分にとって大切な人を傷つけてしまい、罪悪感を感じた時は、
「別に大切な人ではないから傷つけても失っても構わない」と相手の価値下げを行い、
認知を歪めることで自分の心を守り(躁的防衛)、大切だった頃の記憶も消してしまいます。
嫌いだから傷つけるのではなく、傷つけてしまったから嫌いになる。
自分の非を認めるくらいなら「大切な人であること」の方を否定してしまう。
彼らにとっては相手の心の痛みより、自身の些細な痛み(罪悪感)の方が重大な問題なのです。