自分の主張が本当に正しいのだと思っているだけで
その必死の主張には意外に悪気はないような気もしないでもないので
無駄かもしれないけどわかりやすくたとえ話で説明します.

傷跡があまり残らないような形成外科的な丁寧な縫い方「埋没縫合」で傷を縫合しましたが
「埋没縫合」に対する特別な診療報酬は認められていないので
保険請求は一般的な「創傷処理」として取るしかありません.

手技療法に「AKA博田法」を取り入れましたが
「AKA博田法」に対する特別な診療報酬は認められていないので
保険請求は一般的な「消炎鎮痛」または「運動器リハ」(それぞれの要件による)で取るしかありません.

上記2例は同じことです.

丁寧に縫合しようと大雑把に縫合しようと「創傷処理」には変わりません.
丁寧に縫って欲しければ「丁寧に縫ってくれる先生」という情報を得て患者はそこに行けばいいのです.

AKA博田法だろうと通常のマッサージや可動域訓練だろうと「手技療法」には変わりません.
AKA博田法をやって欲しければ「AKAをやってくれる先生」という情報を得て患者はそこに行けばいいのです.

大雑把に縫おうと丁寧に縫おうとそれは医師の裁量権.
手技療法をマッサージや可動域訓練だけでやろうとAKAを取り入れようとそれは医師の裁量権.
いずれも全く問題ありません.

「保険適応外」とか「保険で認められていない」というのはそれに対する特別な診療報酬が設定されていないというだけであって
医療としてやって良いか悪いかとは全く別問題です.

今回の千城台クリニックとやらの件については良く知りませんが
おそらく運動器リハの要件(時間など)を満たしていなかったことが問題なのであって
運動器リハに用いる手技療法にAKAを用いたかどうかなどは全く問題ではないのです.