韓国プサン市のクポ市場で「犬肉の蒸し料理」を注文・・・

お店の前のテーブルには、内臓を抜かれて丸焼きにされた犬が並べられている。
エプロンをつけた女性たちが、ナタのような包丁でガンガンと肉を叩き切っている。
犬は、狭いオリの中に閉じ込められていた。犬は店によって犬種が違って、洋犬もいた。
残酷なことに、犬たちのオリの前にバラバラになった犬肉が商品として並べられている。犬は鼻が良い。
目の間に並べられているのが仲間だと気づくんじゃないかと思った。

商店街には犬肉を食べられる食堂が並んでいる。店の前を通っていると、赤いエプロンをつけた女性が
近づいてきた。親指を上に突き上げている。「犬肉を食べたら精力がアップするよ」!と言っている
韓国では、犬肉を食べると精力が上がるといわれている。

店内に入ると、精力を求めているのか初老の男性たちがたくさんいた。今回は、ポシンタン(犬鍋)でなく、
「犬肉の蒸し料理」を注文した。
スライスした肉を、蒸し鍋で蒸すだけという極めて単純な料理だ。2000円とポシンタン(900円)よりも
値段が高かった。肉の量が多いからか、単純な料理だけに、肉の香りがより強烈だった。
コリッと脂身の質感も、あまり経験したことがなくなかなか食が進まなかった。しかし通には、この臭いや
質感がたまらないらしい。「がんばって全部食べると精力アップするよ!」と店のお姉さんに何度も言われた。
辛ラーメンと一緒に食べれ犬臭さは緩和されるだろう。

韓国では1988年のソウルオリンピック(京城五輪)以降、韓国政府により犬肉文化は隠蔽されている。