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ミセンの説教

ヨムジョンの死体を見てミセンは全て悟る。ふらふら部屋を出ていこうとするピダムへ
「行くなら俺も斬っていけ。お前が姉上に似ているなどと思った俺がバカだった。お前を信じて大業を遂げるなど、所詮無理なことだったのだ。姉上は買いかぶりすぎた」
「大業か……ミシルの夢のために生まれ、ムンノの夢のために育てられた。大業はお前たちの夢だろう」
「姉上に捨てられ、ムンノに愛情をかけられず我々に恋路を邪魔されたというのか。いいかピダム。ヒョンジョン(ピダムの本名)よ。認めたくないようだが自分を破滅させられるのは自分だけだ。誰もお前を破滅させられない。すべて己のせいに他ならぬ。まったく哀れなやつだ…」
ミセンの目から涙があふれピダムも泣いている。
「なぜ今になってそんなことを言うんだ」
「言ったさ、姉上も、ソルォン公も、私も。だがお前は耳を貸さなかった」