一般の治療薬では通常2年程度治験期間があります。

ザガーロの場合、日本や韓国で行われた育毛薬としての臨床試験は6か月ほどしか実施されていません。


血糖値の上昇やインスリンの低下が早期に現れやすいデュタステリドとは違い、フィナステリドにしても、3年を超えてからそのような検査結果が表れ、5年経過した時点で2型糖尿病を発症したことで、育毛薬のような短期的な臨床試験ではどうしても確認されていませんでした。

さらに、5aリダクターゼ阻害薬がインスリンの欠乏症や血糖の上昇、肝臓代謝に影響することなど想定されておらず、見過ごされていました。

今回は前立腺肥大という長期服用されている治療実績の多さや欧米とアジア系を比較して、人種や生活習慣に関係なく、5aリダクターゼ阻害薬が生涯の生活に支障をきたす、糖尿病を誘発しかねないことが今回発見されました。

当然、日本人でも同じことであり、育毛目的でフィナステリドやデュタステリドの服用期間が長くなればなるほど同様の結果に陥ります。