2016年7月16日、WHOの薬物有害反応(Adverse Drug Reaction:ADR)の調査委員会が2015年10〜12月の四半期と比較して、2016年1〜3月でフィナステリド症候群(PFS)が原因での自殺率が8.4%上昇したと発表しました。
さらに自殺衝動や自傷行為の症状も4.2%の増加が報告されています。

全体のフィナステリド症候群を訴える患者数の報告も2015年4期の12983人に対し、2016年1期が13344人と2.7%の増加と発表されました。
アボルブやザガーロのようなデュタステリド製剤を使用する医薬品に対し、肝機能障害や黄疸と因果関係が懸念された事例がわずか3件で日本の厚生労働省はこれらの薬に注意事項として、
追記を求めている中、世界的にはフィナステリドの副作用が僅か3か月でこれほどの報告例があり、自殺率8.4%も急増しています。

現在でもご存知ない方が多いようですが2015年にはNIH(National Institutes of health=国立衛生研究所)のGenetic and Rare Diseases Information Center(GARD) 未分類疾患情報センターでもフィナステリド製剤の副作用が登録されています。

フィナステリド症候群が周知されているヨーロッパなどではPFSのドキュメンタリ―2番組がスペインやベルギーで放送され、注意喚起がされています。
http://www.pfsfoundation.org/news/finasteride-induced-suicides-up-8-4-in-whos-vigibase/