「山形さんは、昭和のはじめに花王石鹸に入社して、1年に数えるしか髪を洗わなかった日本人に、
月に1回 から、とうとう週に1回シャンプーをさせるように習慣づけた、かくれた恩人なのです。
髪は1年に1回、たな ばたの日に、ふのりや小麦粉で洗うだけ、なんて信じられないでしょうけれど、昭和1桁というのはそんな時 代だったのです。」
(『ちょっとすてきなないしょ話』西川勢津子著・ランダム出版・P.154)