高齢者宅の床下を点検して、必要のない工事を勧誘
認知症の老人を「だまして」契約させたことも

違法な訪問販売で業務停止処分に

「サニックスといえばシロアリ退治」と、すぐにイメージが浮かぶほど建築物の防虫・防腐の
分野では有名な会社である。近年では業種の幅を広げ、総合環境衛生管理、廃棄物
のリサイクル、太陽光発電設備の設置なども行っている。

そのサニックスが違法な訪問販売を行ったとして、経済産業省から3ヶ月の業務停止処分を
受けていた。

処分の対象になったのは、2004年頃から2005年6月頃にかけての期間で、埼玉県に住む
認知症の老姉妹に59万円の契約を結ばせたほか、「このままでは地震がきたら家が倒れる」
と言って不安を煽(あお)ったり、実際にはシロアリの被害がないにもかかわらず必要のない工事を
行ったりしていた。

サニックスは当時、東証一部上場の優良企業である(現在は上場廃止)。上場企業が特定商
取引法違反で業務停止命令を受けるという、前代未聞の不祥事だった。

http://ブラック企業.jp/post-1309.html