「司令官殿、一緒に海に行きたいのであります!」
司令官に伝えてからもう幾日経ったのか。吹雪舞弥はベッドに広げられた、いつか着る事を信じて疑わないその水着に視線を落としている。
いつも鳩森や月原と共にいることの多い司令官に自分を知ってもらおうと夏の休暇を利用して海に誘ったのだが、総司令部の待機命令により今だその計画は日延べされている。
「自分はいつでも出撃できるのであります・・・」
そう呟いた彼女の瞳から一滴の涙がこぼれた。


続く