『宇宙プラズマ(物理学)への進学
東京大学 大学院理学系研究科 地球惑星科学専攻
学生の声 (宇宙惑星科学講座 博士2年)

 私は大学院の博士課程に在籍しながら宇宙に広く存在するプラズマを
研究しています。

一般に宇宙空間はほぼ真空ですが、実は電荷を帯びたイオンや電子などが
宇宙空間を満たしています。温度が非常に高い太陽などの恒星でも物質は
全てイオンと電子に解離したプラズマ状態になっています。

そして宇宙全体に存在する物質(正確には暗黒物質などを除いたバリオンの質量)
の99%はプラズマであると言われています。(中略)

しかし、宇宙プラズマの講義(正確には地球電磁流体力学)ほど衝撃的な
ものはありませんでした。(中略)
ともかく私はこの講義で初めて宇宙空間が真空ではないことを知ったのです。
(中略)

地球惑星科学における宇宙プラズマの研究は学際的なものになりつつあります。
なぜならば宇宙プラズマは宇宙に広く存在するものであり、それを支配する
物理が普遍的なものだからです。』