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> ロシアはソ連時代に研究してみたことがあるという話も聞くが、

さすがソ連w という冗談はともかく、現実問題として液体フッ素を酸化剤として使おうとしたら
ロケットエンジンに使える素材はないんじゃないのか?という根本的な問題があるんだよね

液体フッ素を詰める酸化剤タンクは実現性や安全性はともかく原理的にはフッ化炭素樹脂つまりテフロンで完全にコーティングしておけば
フッ素の腐蝕性に耐えられるだろう(でもごく僅かでもコーティングに傷や隙間が生じたらそこからフッ素がタンク構造材である金属を腐蝕してアウト)

でも燃焼で高温に晒されるエンジン部分はフッ素樹脂では耐熱性が全く不足して燃焼の高温で樹脂が分解してしまうから
金属を使わざるを得ないんだが、そんな高温でフッ素の酸化力に耐えられる金属など存在しないんだよね
といって、脆さの問題を何らかの形で解決した上でセラミックをエンジン使おうにも燃焼で生じるフッ化水素でボロボロに溶かされてアウト

というわけで真面目な話、毒性とかの問題を無視したとしても、フッ素を酸化剤として使うロケットってエンジン素材が存在しないんじゃないかと思うんだが
(まあ、窒化硼素BNでロケットエンジンのような巨大な構造物を作れるようになれば可能になるかも知れないが・・・と書いた理由はBNの耐フッ素性を私は知らないからに過ぎない。
CNTは明らかにフッ素の反応性に耐えられないからNG、実際、CNTは酸素を含む通常の空気の雰囲気下でさえ高温になると燃えてしまうので、フッ素ロケットのエンジン素材としては論外)


実用とは関係なく純粋な思考実験として、水素−フッ素ロケットのエンジン素材として「これなら使えそう」って思いついた人がいるなら、アイデアを書いてくれると楽しいんだが