切手サイズ、世界最小の超小型衛星搭載用GPS受信機開発 ─打ち上げ約1カ月経過後も正常動作─
(海老沼拓史講師)

https://www3.chubu.ac.jp/research/news/23446/

中部大学工学部電子情報工学科の海老沼拓史講師は、全地球測位システム(GPS)衛星
(*1)からの電波を短時間で受信し、高速移動する低軌道衛星でも正確な位置を検出できる
小型受信機(写真1、2)を開発した。縦22ミリメートル、横17ミリメートルの切手サイズで、厚さは3ミリメートル。
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)が経済産業省から受託した事業で
東京大学が開発した超小型衛星「TRICOM-1R(愛称「たすき」)」(*2)に組み込んだ。
衛星は同事業でJAXA宇宙科学研究所が開発した小型ロケット「SS-520-5」に搭載して
2月3日に内之浦宇宙空間観測所(鹿児島県肝属郡)から打ち上げに成功。
民生カメラを用いた画像取得実験などを進めており、1カ月近く経過後も基幹部品の
GPS受信機が正常に動作していることを確認した。