http://spaceflight101.com/va241-anomaly-update-scenario/

・管制官は、SRB/フェアリング/1段目切り離し、2段目燃焼開始はノミナルと実況
・しかし2段目燃焼開始から30秒後(T+9:26)にテレメトリが消失(まだ軌道速度に達していない)
・35分間の飛行予定時間内にデータは復旧せず、切り離し予定時刻に達すると絶望的な雰囲気に
・その後、両衛星との通信が回復。予定と違う軌道だが、安定した状態
・250x45000km・傾斜角3度の予定だったが、230x43000km・20度に投入された様子
・予定より2000km南のボツワナ上空を通過。観測網で受信できる高度に上昇するまで2時間超かかった
・web実況では、打ち上げ直後から方位角が92→111度にズレている様子が描写されている
・この経路はブラジルの海岸をかすめるものの、陸上には達せず、破壊指令は出されていない
・破壊基準は厳格なもので、経路と機体状態がこれを破る状態にあったと示す情報は今のところ無い
・テレメトリ消失は、1段目分離後に機体が受信範囲を外れたため生じたものと考えられる
・T+12〜32秒間の初回ロール・ピッチ制御マニューバで方位角がズレたと考えられる
・最初からズレた方位角値がセットされていたと考えれば、不完全ながら軌道投入を実現したことを説明できる
・奇妙なことに、web放送ではズレていた飛行経路が、管制室のディスプレイでは正常経路と表示され続けた
・会社はESAと共同で直ちに調査を開始し、今後の計画に影響を及ぼさないよう務める旨発表した
・2機の衛星は静止化増速度1623m/sが必要で、当初よりも166m/s分余計に燃料を消費することに
・Al Yah 3衛星は電気推進の他に化学推進器を持つため、速やかに軌道修正を図るだろう
・SES-14衛星は全電化衛星のため、4週間ほど追加の時間が必要になるだろう