このインタビューがApril 9に掲載されていることを念頭に置いて…
・The CEOs of Tier 1 companies can’t afford long-term investments that are not going to pay off for 5-10 years or more.
「Tier1のCEOは5〜10年も報われない投資はしない」
→SNCは2020年代半ばまでに有人・無人の往還技術のニーズがあると確信している模様
2020年代半ばとはISS後・DSG前だ。現時点で可能性があるのは
@ISS延長…これが一番手堅いが、米露関係や宇宙予算でどうなるか不透明。NASAの正式長官すら決まっていない。
AHTV-X与圧モジュール…具体的に仕様が決まってる。
B天宮…Dream Chaserに米の国費が投入された以上、可能性は低い。
・We are working with many launch providers and they are coming up with very affordable new launch vehicles in the 2021 timeframe.
「私たちは多くの打上げプロバイダーと協力しており、2021年には非常に手頃な新型ロケットが登場します。」
SNCが選択できるのはH3、アリアン6、ヴァルカンロケット、ブルーオリジンだろう。
(SpaceXは競合であり、Starlinkと注残で忙しい)
この中で、2021年をリミットとしてスケジュールとコストが見えているのは…以下略
・We have direct agreements with ESA, DLR and JAXA. They are making investments on their own part. We bring it together.
「SNCはESA、DLA、JAXAと直接契約し、各機関はそれぞれの持ち分に投資しています。」
一番の爆弾はコレ。
JAXAは1度もSNCと提携したことをプレスリリースで公表していない。
SNCの旧サイトに書かれたものと、副社長のリークだけだった。
https://news.mynavi.jp/article/20140727-a013/
http://spacenews.com/41358snc-enlists-japan-for-dream-chaser-study/
今回、making investmentsと明記したことに大きな意味がある。
JAXAはALFLEXやLIFLEXを通じて、往還機の知見をある程度持っていたので
それを提供するだけに留めてもよかったはずだが、Dream Chaserの開発に国費を使っていたことが明らかになった。
https://youtu.be/a9tnFwYl_Ng?t=514
https://repository.exst.jaxa.jp/dspace/bitstream/a-is/16309/1/64778000.pdf