テロメアが長くても寿命が延びるどころか「がん」リスクが急増するだけと判明!

そこで研究者たちは、テロメアの長さを制御する遺伝子「POT1」が変異した人々を探しました。
これまでの研究で「POT1」に特定の変異が起きている人々は、生まれつき長いテロメアを持つことが知られているからです。

すると幸いなことに、該当する特性を持つ17人が見つかり、2年間にわたる健康状態の継続的な追跡に協力してくれることになりました。
17人の参加者のうち13人は普通の人よりも90%長いテロメアを持っていることが確認されています。
また6人の参加者は70代にもかかわらず白髪が少ないなど、若々しさの兆候がみてとれました。
近年の研究では見た目の若さが生物学的な年齢とリンクしていることが示されており、見た目で若い人ほど余命が長いことがわかっています。

しかし結果は意外なものとなりました。

2年間の追跡期間に17人中12人でさまざまな良性または悪性の腫瘍が発生したことが確認され、そのうち4人はリンパ腫・結腸がん・白血病・脳腫瘍を発症して死亡してしまったのです。
https://nazology.net/archives/126038