ロボティクス分野の2022年--業界エキスパート6人の予想
https://japan.zdnet.com/article/35180484/

#1:相互運用性が次の大きなハードルとなる

Brian Gerkey氏:Open Roboticsの共同創業者/最高経営責任者(CEO)

 「協働ロボティクス分野が成熟するとともに、エンドユーザーとのやり取りがさま変わりするケースを次第に見かけるようになってきている。ヘルスケアやEコマース、物流、製造といった業界すべてには、ロボット導入の第2波や第3波が押し寄せている。そしてほとんどのケースにおいて、既に配備されているロボットとは異なったものが購入されている。このためロボティクスにおける次なる大きな課題は相互運用性になる。A社製のロボットがB社製のロボットと通信できない場合、エンドユーザーは問題を抱えるはずだ。これはわれわれがシンガポールのヘルスケア施設で2018年以来取り組んできた、そして現在もOpen-RMFイニシアチブを通じて取り組んでいる課題だ。また、異なったメーカーのロボットが互いに通信できるというだけでなく、そのロボット言語が火災報知器やエレベーターなどの他の機器とやり取りできるようになっている必要もある」(Gerkey氏)

#2:ロボティクスの創造性が花開く

Wendy Tan White氏:IntrinsicのCEO

 「私は、今後数年以内に産業用ロボット分野からより創造的かつ革新的なものが登場すると期待している。ソフトウェアファーストのソリューションと、より安価なセンサー機器、より豊富なデータによって、われわれは間もなくロボティクスのルネッサンス時代を迎えるだろう。より多くの開発者と起業家が高度なAI/認知/シミュレーションツールを活用していくようにもなることで、以前には実現できなかったものごとが十分実用的なレベルで実行できるようになり、想像もしなかったことが可能になる。産業用ロボットがわれわれの仕事と生活というコンテキストの中で再解釈されていく中、今後の10年はエキサイティングなものになるだろう」(White氏)