私は、経済的に貧しい地域に住むブルーカラー労働者だ。
隣人の多くは生活のために政府の補助金に頼っている。
先日、私は地元の1ドルショップで列に並んでいて、レジ係と他の客の会話を立ち聞きせずにはいられなかった。
「なぜこの問題を解決しないのかわからない。具体的なやり方をお教えしましょう。
(富を独占している)1%の人たちを排除すればいいんですよ」
聞いていた人たちは満場一致で賛同していたが、私は一言もしゃべらなかった。
誰が彼らを「排除」するのだろう。それができるとすれば「彼ら」しかいないだろう。
彼らは自分からギロチン台に上がって指をパチンと鳴らし、「問題は解決した」と言うのだろうか。そりゃ、すごい。
もし1%の人々を排除したとしても、誰かがまた資産上位1%を占めることになる。それは当たり前のことだ。
誰かが食物連鎖のトップにいなければ、そもそも「%」なんて意味のない言葉になる。
数年前、私は 「globalrichlist.com」 というウェブサイトを見つけた。どうやら今は存在しないようだ。
そのサイトでは、自分の年収を入力すると、世界の上位何%に入るかが算出されるようになっていた。
それによると、年収4万9000ドル(約500万円)を超えると、世界で最も裕福な上位1%に入るそうだ。
だから、アメリカ人の上位1%を議論するのは人道的ではない。それはアメリカ主義的だ。
アメリカ人であれば、住宅、食糧、教育、医療などで受けている恩恵を積算すれば、
生活保護受給者の中にも「排除」されなければならない人がいるだろう。
そして、収入だけが富ではない。医者と弁護士の両親を持つティーンネイジャーが、
日々ゲーム実況をYouTubeに投稿しているとしたら、その子供は収入ゼロでも富に恵まれている。
金持ちを排除しろといった、ばかげた意見に出合うために経済的に貧しい地域に住む必要はない。
私の家から川を隔てた対岸には大学があり、この社会は不公平だと考える学者たちが年に6桁(1000万円以上)の給料を稼いでいる。
彼らを批判することもまた、意味はないのである。
技術的特異点/シンギュラリティ190【技術・AI】
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759オーバーテクナナシー
2020/08/05(水) 20:08:25.70ID:Q7rkN9o1■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
