ディープラーニングによるコミュニケーション技術の進化|松尾 豊(東京大学大学院 教授)
https://mobilus.co.jp/lab/event-report/ctc-2019/tokyo-u/

ここから先、技術が進展すれば、言葉の意味処理が本当に可能になってくると思います。

言葉が「動物OS」の画像、動画などを生成するような仕組みを備えた言語処理のアルゴリズムができれば、僕は本当の意味で「意味が分かった」「意味を処理している」ということになると思っています。

現在の感覚としては、パーツは揃っていますし、精度をあげようと世界中の研究者が一生懸命やっています。
かなり近い将来に、技術的にできるレベルに達します。そうすると言葉から脳内の状況をうまく再現するような技術ができるので、本当の意味処理ができる。

意味処理ができると、かなり大きなことが起こると思っています。

今のコミュニケーション技術は「意味が分からない」「処理できない」という前提の中で、パターンをうまく使って何とか対話的なことをするとか、タスクを処理するということをやっています。
この技術は、それはそれですごいですが、本質的にはまだまだ重要なところを解決していません。

これを解決できると、本当にメールや対話で指示ができ、調べたことを言葉で返してくれるような処理がいろいろと可能になってきます。世界に非常に大きな変化を生むんじゃないかなと思っています。

本当に言葉を扱うような、コミュニケーションの技術は、ここから何年かわかりませんけども、非常に大きく変わる可能性があります。