がん細胞だけを数分で破壊! 「光免疫療法」異例のスピードで実用化も(FNN PRIME)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180921-00010012-fnnprimev-hlth
皮膚がんのような身体の表面に近いものだけでなく、体の奥の方にがんがある場合も、注射針を通して細い光ファイバーを患部に挿し込めば、近赤外線を照射出来ます。
「光ファイバーを使うことで、食道がん、肺がん、子宮がん、大腸がん、肝臓がん、すい臓がん、腎臓がんなど、がんの8〜9割はこの治療法でカバー出来ると考えています」(小林氏)

「がんが出来た局所の免疫を上げてあげれば、ステージ4という段階でも、転移したがんでも治療が望めます。末期がんでも、可能性としては十分あります」(小林氏)

入院も不要で、費用は大きく低減

しかも、この治療のために入院する必要はないということです。
治療としては、初日に抗体を注射、翌日に近赤外線を照射する、それで全てだからです。
また現在のところ、臨床治験上では特に副作用というのは見られていません。
「正常細胞は傷つけないで、がん細胞だけを破壊するからでしょう」(小林氏)

最近の新たながん治療は、治療費の高騰が問題になっています。 
「光免疫療法」はどうでしょうか。
一番費用がかかるのは、IR700を付けた抗体ですが、通常の抗体治療の数十分の1程度の量しか使わないので、それほどの高額にはならない見込みです。
また、近赤外光を照射するレーザー装置は、放射線治療装置のように高価ではありません。
しかも、入院も必要ないのです。
従来のがん治療法に比して、費用をかなり低減させられることが期待できます。
「光免疫療法」が普及すれば、医療費の増加に悩む国の財政にとっても、大きなメリットになるでしょう。