【注目プレスリリース】世界初!万能量子コンピュータ実現に道を開く 光スピン制御の高効率・高精度化に成功 〜量子コンピュータや量子通信の高速化を可能に〜 / 横浜国立大学
https://research-er.jp/articles/view/71652
本成果によって、任意波形整形された光パルスを用いてさらに高精度な光スピン操作が可能となります。
これによる万能量子コンピュータや量子通信の高速化により量子テクノロジーの実用化を一気に加速します。

今後、任意波形整形された光パルスを用いれば、集積化されたマルチスピン系の複雑なダイナミクスまでも考慮した、高精度なスピン制御の実現が期待されます。
本成果によって、万能量子コンピュータや量子通信の高速化をもたらし、今後の量子情報実験を加速させることが期待されます。

操作エラーやノイズに耐性のある量子制御が可能となりました。

<今後の展開>

本成果によって、集積化された複数のスピン系がもたらす複雑なダイナミクスまでも考慮した、高精度な光スピン制御が実現する可能性を示しました。
これらの技術を利用し、量子もつれ生成や測定、量子テレポーテーションといった発展的な量子情報技術の実証へ応用を進めていきます。

<総括>

量子ビットの基底間や、または量子ビットとレーザ光の間のエネルギー差というパラメータをなくすことで、量子ビットが勝手に状態を変えてしまう原因である動的位相[注4]を完全に排除することに成功しました。
さらに、これまでマイクロ波やラジオ波で培われてきた波形整形技術を光にも適用する事で、レーザ光の局所性と任意波形パルスによるノイズ耐性を内包した、堅牢な量子制御の実現が期待されます。