細胞老化の仕組みを解明 群馬大学|社会・話題|上毛新聞ニュース
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 細胞の「老化」に特定のタンパク質が関係していることを突き止めたと、群馬、山口両大の研究グループが11日発表した。
グループ代表の山下孝之・群馬大生体調節研究所教授は「人間の老化防止や、がん治療に生かせる可能性がある研究成果」と話している。

 細胞は分裂を繰り返したり、ストレスを受けたりすることで増殖が止まり老化することが知られている。
研究グループは細胞内の「HSF1」と呼ばれるタンパク質が少なくなると老化が起こることに着目。培養した人の細胞を使い、詳しいメカニズムを調べた。
その結果、HSF1の減少がさらに「DHRS2」など複数のタンパク質の増減を連鎖的に引き起こし、老化に結び付くことを解明した。これまで主流とされていた学説を覆す成果という。