https://www.asahi.com/articles/ASJ3M2DGBJ3MUEHF001.html
自動翻訳で世界はガラリと変わる
――注目している人工知能の技術は。
「10〜15年以内に自動翻訳が実現される可能性があります」
――現在のネット翻訳はまだまだ精度が低い印象ですが、そんなに早く改善されるのでしょうか。
「従来の人工知能は、英語と日本語の文字列を統計的に計算して変換していただけで、意味を理解していなかった。いま研究が進んでいるのは、言語から映像を生成し、その映像から別の言語に訳す技術。映像を介することで『意訳』が可能になるんです」
「技術的には5〜10年でできると踏んでいますが、実用化に要する時間も含めて『10〜15年』と言っています。実現すれば、世界のどこでも学び、働けるようになります」
――時代を画するような大変革じゃないですか。
「ビフォー自動翻訳とアフター自動翻訳とで、世界はガラリと変わりますよ。その頃には私もパリに住んでいるかも(笑)。ただ一方で、日本語という参入障壁がなくなり、世界中の人と闘わないいけなくなる。良い面と悪い面がありますね」