天の無数の星々は仕事などしない
――人工知能とベーシックインカムがかたちづくるユートピア
『人工知能と経済の未来』著者、井上智洋氏インタビュー
http://synodos.jp/newbook/18674

AIの発達に関わらず、できるだけ早くBIを導入するべきです。
月1万円から始めて、少しずつ増やしています。
一年目はその後は7万円でしばらく固定します。
これを「固定BI」と呼ぶことにしましょう。

『人工知能と経済の未来』ではあまり触れなかったのですが、BIの財源として貨幣発行益を使うこともできます。
つまり、ヘリコプターマネー(ヘリマネ)方式のBIです。
1万円を作るのに20円かかるのであれば、残りの9980円が貨幣発行益です(この見方には批判もありますが)。
日本銀行が発行した貨幣を原資に財政支出を行うのがヘリマネだとすると、ヘリマネは貨幣発行益を使って支出を行うことだといえます。
貨幣を発行してどんどん政府が使いましょうというわけです。

ヘリマネBIの方は「変動BI」とわたしは呼んでいますが、インフレ率を確認しながら額を調整していきます。
それに対して、税金を原資としたBIは先ほどいったように「固定BI」と呼び、こちらは基本的には額の微調整は行わず、最低限の生活保障を目的として数年は固定させます。
国会での決議があれば変えるという感じです。