日本のAIは周回遅れ…杉山将・東京大教授に聞く

――日本でもAIに関するニュースを目にしない日はない。一見すると国内の研究も進んでいる感じですが実態はどうでしょう。
「現実には世界に大きく遅れている。周回遅れと言ってもいい厳しい状況だ」

――周回遅れ? そこまで離されていますか。
「例えば、今のAI研究ブームにつながった『機械学習』という言葉は、欧米ではすでに2000年頃には産業界に浸透していて、
いま日本がやろうとしている研究を米国のIT企業は15年前に始めていた」

―中略―

――一体どうして、それほどまで出遅れてしまったのでしょう。
「AIの本質はコンピューターのアルゴリズム(計算手順)であるのに、日本人には鉄腕アトムのイメージが強いのだろう。
意識を持ったアンドロイド(人型ロボット)だ。だから、自動運転や画像認識などを可能にする『ディープ・ラーニング=深層学習』の
論文が出た06年当時、アンドロイド好きな日本の人工知能研究者の多くは、ハード面とセットで実用化する研究に傾斜してしまい、
数学的な要素の強い、こうした新しいアルゴリズムの研究に注目しなかった」
(全文はソースで)
http://www.yomiuri.co.jp/fukayomi/ichiran/20170210-OYT8T50014.html