超高速計算が起こす“新・産業革命” 〜スパコン「京」のひらく未来〜http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3290/1.html

>>稼働時間の50%は医療や防災といった国が指定する戦略プログラムに当てられます。
>>宇宙のメカニズムを解き明かそうという研究もあります
>>稼働時間の30%は企業や大学などの提案から選ばれた60余りのプロジェクトに当てられました。
>>製薬メーカーが取り組むのは夢の新薬の開発。
>>治療に効果のある化合物を探し出すのに3年かかっていたのが僅か1日でできるようになったからです。
>>爆発的な計算能力によって格段に進化するのが、未来予測。
>>シミュレーションの分野です。
>>患者1人1人の脳や内臓の画像、さらに血管や筋肉のデータなど、あらゆる情報を京に取り込んでコンピューター上で再現できます。
>>このバーチャル人体を使ってさまざまな病気を予測し、治療法を探そうというものです。
>>中でも早い実用化が期待されているのが脳梗塞や心筋梗塞を引き起こす血栓の予測です。
>>東海大学医学部 後藤信哉教授
>>「人間の体の中で起こっていることを、実験として再現することはもう無理だと。
それが現代の医学の限界です。」

>>それが、京の登場によってがらりと変わります。
>>これまで自動車メーカーは自社のコンピューターを使って空力を解析していました。
>>京を使えば、複雑な空力のシミュレーションが僅か6時間でできるようになります。
実験の回数が大幅に減り設計の修正も少なくなることから、コスト削減につながるといいます。

>>これまで、7つの企業が大学との共同研究を行い火力発電用のタービンや次世代のハードディスクなどが開発されています。
>>中でも注目されるのが日本に新たな産業をもたらすと期待されている国産小型旅客機の開発です。