物質の新形態。「時間の結晶」の生成に成功。量子コンピューターの突破口にもなる可能性(米研究) (2)
2017年03月12日
http://karapaia.com/archives/52235491.html

 この奇妙な時間結晶は、絶対に熱平衡に落ち着くことがない相互作用する原子によって構成されている。その構造は定期的に”キック”されることで時間と共に繰り返される。

 しかしただ繰り返されるだけではダメらしい。ビリヤード台に10センチ間隔でボールを並べても、台を揺らせばバラバラになってしまうのと同じ理屈だ。
それをしっかりと堅固なものにするために、結晶は十分に安定したリズムを有している必要がある。

 時間結晶の概念は2012年、並進対称を破る物質を提唱した物理学者フランク・ウィルチェックによって最初に唱えられた。今回のブレイクスルーのおかげで、
今や量子コンピューターの未来すら語れるようになってきた。

 どちらの論文も『ネイチャー』誌に掲載された。