日本の周辺海域の海底資源・エネルギー開発のすすめ
-わが国の新海洋基本計画に則った第三の矢(成長戦略)に!
藤田 和男
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jime/50/5/50_600/_pdf 古い話ですが,1977 年に米国の海洋地質調査船グロー
マー・チャレンジャー号が日本海に来て日本海でボーリ
ング調査を行いました.わが国の海洋地質学者も乗船し
掘削コアデータ採取を心待ちにしていた.ところが,チ
ャレンジャー号はおよそ深度500メートルほどのコアリ
ング掘削を 3~4 本試みたたけでそそくさと引き上げ去
ったそうです.乗船した日本人学者の話では,試錐を始
めてまもなく浅層から天然ガスの噴出を目撃したそうで
す.チャレンジャー号は浅層から天然ガスの噴出を抑え
る安全装置(ライザー)が無い裸坑掘削船でしたので,
安全操業規定により引き上げざるを得なかったのです.
その後,米国から非公式に「海洋地質調査では海洋汚
染の可能性がある場合や天然ガスの暴噴の恐れがある場
合は速やかにボーリングを中止すべきとの安全規則に従
った行為です」との情報が流れましたが,この一件で米
国国防総省ペンタゴンと米国石油メジャーは日本海に天
然ガス資源があるとの確信を得ているのではと思われま
す.その後は周知の如く,日・韓・北朝鮮の間の緊張の
海となり誰も本格的ボーリングを出来ずに現在に至って
しまいました.