潮流発電で世界最大級、五島列島の海底で2019年に実証運転
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海洋の再生可能エネルギーとして注目を集める潮流発電の実用化プロジェクトが国内で始まる。
長崎県・五島列島の海底に、直径16メートルのタービンを備えた潮流発電機を設置する予定だ。
発電能力は1基で2MWに達する。
2019年に実証運転を開始して、潮流発電の実用化を目指す。

潮流は潮の満ち引きによって約6時間ごとに向きを変えながら、ほぼ一定の速さで流れ続ける。
この潮汐力を利用して発電するため、天候の影響を受ける風力発電よりも安定した電力を供給できる特徴がある。
設備利用率(発電能力に対する実際の発電量)は40%程度を期待できる。
陸上風力の20%や洋上風力の30%と比べて発電効率が高い。

2MWの発電能力で設備利用率が40%になると、年間の発電量は700万kWh(キロワット時)を見込める。
一般家庭の使用量(年間3600kWh)に換算すると約2000世帯分に相当する電力を供給できる。
潮流の強い海域で多数の発電機を設置できれば、離島の電力源として有効だ。

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