太陽光

 一般的に太陽光発電の発電コストは1kWhあたり48円または49円とされ、非常に高コストだといわれている。
では、これはどんな根拠で計算されているのか。たとえば3kWのシステムの場合は、導入コストを200万円と仮定。
東京の場合1kWのシステムで年間1,000kWh発電し、システム寿命が20年だとすると、
3kWのシステムなら60,000kWhの発電をすることになり、1kWhが33円という計算になる。
さらに、200万円を20年ローンで購入すると計算し、金利が4%とすると、約48円になるというのだ。
しかし近藤氏は、この根拠は、今考えるとデタラメというのだ。まず3kWのシステムは、
現在は150万円を切るくらいになっているし、そもそも20年ものローンで組む人はいないし、4%という金利もおかしい。
さらにいえば、ヨーロッパのメガソーラーでは15円/kWhを実現しているというし、
日照時間の長い南ヨーロッパやカリフォルニアでは7円/kWhを達成しているという。
また20年で寿命という設定もあまり根拠はなく、実際40年以上の連続使用という実績も出てきているので、
パワコンを何回か交換すると考えても、発電コストは安いと考えられる。
 さらに、今後太陽光発電システムそのもののコストダウンがどんどん図られていく見込みなので、5円/kWhというのも
現実的になっている、というのだ。そうなれば、発電コストが高いどころか、
従来、もっとも安いとされていた原発をも下回るコストになる、というのだ。
http://kaden.watch.impress.co.jp/docs/column/solar/20111129_493374.html

片山代表理事は、国家戦略本部の「エネルギー・環境会議」で使われた資料を示し、発電1kWhあたりのコストが37〜46円とする
こちらの資料の方が、より実態に近いとした。
そもそも49円/kWhという数字は、経済産業省・資源エネルギー庁の「日本のエネルギー2010」の「各電源の発電単価試算」から
来ている。その49円をどのように計算したかというと、「発電コスト=導入金額÷20年間の積算発電量」という計算式になる。
つまり、太陽光発電の耐久年数を20年としているので、これが30年持つ、40年持つと考えれば、大きく変わってくることになる。
http://kaden.watch.impress.co.jp/docs/column/solar/20110829_473699.html