>>15続き
現在問題となってきているのは、原子力発電所の危険性を指摘しすぎているということです。繰り返しになりますが、津波被害を最も大きく受けたのは仙台火力発電所
・新仙台火力発電所・仙台変電所といった地域で特に、仙台変電所が津波によって浸水したことにより、2011年3月11日から仙台地方に大規模な停電がもたらされてしまい
ました。この停電の影響により避難活動は難航したということです。発電所の津波被害に対する安全性を点検するのであれば、仙台変電所の津波に対する安全性を点検す
る必要があります。仙台変電所は、仙台塩釜港から300mほどの所にあり、設備の周囲には防波堤のような設備は一切ありません。東日本大震災においてこの変電所は3mも
の津波に襲われたのです。この変電所の周囲には、4mの防波堤を建設する必要があるといえます。しかし、原子力発電所の安全性にばかり気を取られて、こうした指摘は
なされてはいないようです。
 また指摘されるべきなのは、安全性を保った原子力発電所についてです。多くの火力発電所が津波被害を被ったのに対し、女川原子力発電所は、15mもの津波に見舞
われながらも、高台の上に建設されていたために津波を全く寄せ付けませんでした。女川原子力発電所の周囲には、4階建てのマンションの4階部分にまで津波が押し寄せ
ましたが、女川原子力発電所は安全性を保つことに成功したのです。しかし、原子力発電であるということから安全面の点検を受け、稼動することができないでいます。
女川原子力発電所の安全面には問題はないはずです。すぐにでも稼動するべきでしょう。