>>45
確かに仙台平野では浸水想定域を大幅に超えたようだけれども、
それはただ単に想定に対し津波の威力が圧倒的過ぎただけでは?と思う
東大の都司先生の話では、今回の津波は性質のことなる2波があり、
第1波となったのは、数百kmに渡って数m程度海底が隆起したことによる緩やかな津波
(これは山田湾でいうと、山田漁港において第1波は3〜4m程度で防潮堤を超えなかった)
第2波となったのが、震源地付近の狭い範囲で海底が20〜30m隆起したことによる猛烈な津波
(これが東日本沿岸に壊滅的な被害を与えた猛烈な衝突エネルギーの壁を持った高さのある津波)
今回山田町において亡くなった方の中に、第1波で安心して貴重品を取りに家に戻ったところに第2波が襲ったというのは少なくない

で、東京湾の場合は三浦半島と富津の間あたりの狭い湾口部分から奥まで一貫して浅い海域が広がっているので、
津波の減衰能力は三陸の湾と比較すれば大変高いことには違いない
しかし、湾口から内側に入った水深の浅い木更津沿岸において、回り込んだ津波で自衛隊基地が浸水した、という情報もあるから、
地球規模の視点で海水の粘性というのが陸地を回り込んで奥地ではなく裏側に想像できないような被害をもたらすというのはあるだろう

ちなみに山田湾突き当り奥にある後背地の地区は、標高10m以下に建てられているにもかかわらず、
その地区の前方に広がる山田市街地と防潮堤を乗り越える時の減衰効果によって津波の波が衰え、
威力のある波が到達していないところが多く、意外と住宅が残っている
今回の津波より小さい明治津波の時には、その地区までまんべんなく津波が押し寄せたというから、防潮堤と住宅による減衰効果は高いといえるだろう
まあ、流された家の住民にとっては「俺の家が壁かよっ!」ってなるだろうが、実際そうなったといえる

あと指摘のとおり、東京沿岸は0m地帯にさらに地下への入り口やアンダーパスというのが存在するから、浸水=地下の水没という事態を想定しないといけない